チーフ・インパクト・オフィサー、略して・・・
イギリスのゴシップ誌の格好の的となっている、サセックス公ことヘンリー王子。かねてより問題行動が目立ち、2020年頭にはイギリス王室から「公務から引退させる」と言い渡される始末となった。言うならば勘当である。
現在ではアメリカを拠点として講演会などで活動をしているが、最近、とある新興企業の幹部に任命されたことが明らかになった。
その役職名は、チーフ・インパクト・オフィサー(Chief Impact Officer)略して「Chimpo」であった。
もちろん、股間にぶらさがってるムスコのことではない。日本のメディアでは、Chimpoのことを「最高インパクト責任者」と訳していた。
The couple signed a deal to create content for Netflix and are creating podcasts for Spotify. Prince Harry also has joined the corporate world as a leader with the employee coaching and mental health firm BetterUp Inc.https://t.co/wQAprLFqBe
— WSBT (@WSBT) April 7, 2021
ヘンリー王子が「CHIMPO」に任命されたのは、米コーチング専門企業「BetterUp」。10年間の従軍経験から、メンタルフィットネスを広めようと考えていると言う。
2013年に創業した同社では、人工知能や行動科学に基づいたコーチングを組み合わせ、優秀なリーダーとして心身の成長を促すサービスを行なっている。取引先には、NASAやスナップチャットなどの超大型企業が多く並んでいる。
CEOのアレクシー・ロビショー氏は今回の任命について公式サイトで、「ヘンリー王子はBetterUpの幹部チームのメンバーとして、私たちのコミュニティを教育し、刺激しながら、世界中の人々に自分の可能性を見つめることの重要性を広めようとしています。」と語る。
ちなみに英紙「The sun」によると、「この役職名は、あくまで最近アメリカで流行っているキラキラ肩書きにすぎない」とのこと。近頃アメリカでは、革新的な企業に見せるため、新しい肩書きをつけるベンチャー企業が増えているのだという。
日本人からしたら「Chimpo」は超アウトなのだが、英語圏においても、チンパンジーの略である”Chimp”にそっくりといえる。いずれにせよ役職名としては不適切だろう・・・。