偶然にも失踪女性を山中で発見
山における失踪事件が後を絶えないが、命をつなぐことができず悲しい姿で発見されることも多い。こうした中で生存が絶望視されていたとある女性が、山の中で偶然発見されたという。
驚くべきことに、失踪してからおよそ6ヶ月が経過していた。
A 47 year old woman missing in Diamond Fork Canyon since November 2020 was found alive yesterday. While she was missing to us, @UCSO_SAR officials believe she was there by choice. https://t.co/qXk5m9NUlz pic.twitter.com/zeDryEdAhy
— Utah County Sheriff (@UCSO) May 4, 2021
5月2日(日)、アメリカ・ユタ郡の保安官事務所によると、地元ダイアモンドフォークにある国有林で、長期にわたって放置されていた車とキャンプ用品が発見されたという。
通報を受け保安官が出動しドローンを使った捜索を行ったところ、車からほど近いところでテントが発見された。
中には衰弱した女性がいたが、のちの調べで、なんと昨年11月に失踪した女性と同一人物であったことが発覚。その後、保安官が説得し、近隣の医療センターに搬送され治療を受けたという。
また検査の結果、彼女は精神疾患を患っていることがわかり、「逃げるためにテントで生活していた」と明かしていたという。キャンプ生活に至る経緯は明かされていないが、翌日には解放された。
女性は冬の間に食料を見つけるのに苦労したというが、草や苔、結露を口にしながら生活してきたとのこと。にも関わらず、女性は自宅に帰ることを強く拒んでおり、保安官が事情を考慮して、食料と新しいキャンプ用品をいくつか提供したという。
警察は米「FOX NEWS」の取材において「たった一人で生き残ったことは凄いことだ」と彼女を賞賛。一方で、機知に富んでいつつも、彼女の健康状態が著しく悪化していたことを心配するコメントも出していた。