【#clotheshavenogender】スペインで男性教師らがスカートを履いて教壇に立つ!その理由とは!?

カルチャー

スカートで登校した男子生徒が退学に

今、スペインではスカートを履いて教壇に立つ男性教師らの姿があるという。その理由は、ある男子生徒の意見を尊重し「スカートは女性が履くもの」という固定観念を覆すためだというのだ。

事の発端は、昨年10月にある学校に通う男子生徒ミケル・ゴメスさん(15)がTikTokに投稿したこちらの動画だった。

@mikelgmz

No me daba tiempo a contarlo todo☠️##parati

♬ original sound – Mikel Gómez

ゴメスさんが性別の不適合を助長するためにスカートを履いて登校したところ、学校を退学になり精神科医に診てもらうように言われてしまったという。この動画は200万回以上視聴され、これをきっかけに学校関係者らから抗議運動が起こることとなったのである。

多様性を寛容に受け入れられる教育を

まず最初に動いたのは、今から20年前の高校時代に自身の性的指向を理由に様々な侮辱を受け、現在はその高校で数学教師として勤務するホセ・ピニャスさんだ。その教壇でスカート姿で授業をするピニャスさんの姿がSNSに投稿され話題となった。

すると、それに続いて小学校教師であるマヌエル・オルテガさん(37)とボルハ・ベルケスさん(36)はこの問題を大きく取り上げ、同じようにスカート姿の写真をアップした。自分たちの生徒が同様の理由で虐められたことがきっかけだった。二人は、「尊敬、多様性、共学、寛容さをもって教育する学校」を目標に掲げて先月5月を毎日スカートを履く月間に定め、それに賛同した教師も生徒も男女関係なくスカートを履いて登校したという。

「#clotheshavenogender(服に性別はない)」のハッシュタグは現在世界中に拡散されており、スカート姿で教壇に立つ男性教師らの姿が続々とSNSに投稿されている。

近年、世界中でジェンダーに関する言い回しや捉え方が問題となっているが、例えば海外の大学に提出する書類では「生まれた時の性別」という欄とともに「現在の性別」という欄が設けられるほど特に敏感に扱われている。日本では制服が選択できる学校も増えてきているが、少しでも多くの人が生きやすい世の中になってほしいものだ。

参照元:TikTok、TwitterNew York Post

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sugi

海外生活に憧れ日本を飛び出した、考えるのは苦手な即実行型。自称人生経験豊富だがフリスクの開け方をつい最近知った実は箱入りアラフォー娘。

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