美術館が5000人の女子大生を格付け!?
中国・上海にある「OCAT上海館」は、地元でも有名な現代アートを中心としたギャラリーである。しかしここで、大きく物議をかもす作品が展示され大炎上している。
Shanghai gallery pulls controversial video ranking women ‘from the prettiest to the ugliest’ https://t.co/HCpbUIeE8B
— Newsupdated.in (@Newsupdated_in) June 27, 2021
問題になったのは、中国の現代アーティスト、ソン・タ。彼は今回、「Uglier and Uglier(より醜い)」という作品を同ギャラリーに展示し、大きく反感を買った。
その内容は、女子大生5000人を盗撮し、「許される醜さ」「許せないほど醜い」としてランク付けするもの。当然ながら、明らかな女性蔑視であるとして、閲覧者やオンライン上からは批判が殺到した。
これを受け、OCAT上海館はこの展示を取り下げ、目録から削除。「批判を受けた後、この作品の内容と説明を再評価したところ、女性が軽視され、肖像権を侵害していることがわかりました。多様性を支える美術館として、これを警告と捉えています。」と中国版ツイッターWeiboで公表していた。
なお、彼の作品がこうした批判を受けたのは初めてではない。2013年にも数多くのギャラリーで展示を行ったが、その際にも批判の声が相次いでいた。
一方で、こうした”炎上”に対し、ソン・タは2019年にこう反論した。
「恐ろしいことです。彼女たちは普通の人たちで、腕や耳や目を失っているわけでもなく、人々を不快にさせるほど醜いものだったんです。
私はあなたを客観的に評価します。それは一種の敬意だ。
何も考えず1位だというのは、逆に無礼なことです。いい言葉であなたをいじっているだけだ。」
オンライン上では「このアートワークは侮辱的であるだけではなく、肖像権を侵害しており、彼女たちは自分が撮影されているとも知らなかった」といった厳しい声が寄せられていた。