最低すぎるイングランドのサッカーファン
イングランドにおいて、お酒の席で禁じられた話題といえば・・・そう、サッカーである。試合の後、酒を飲んで興奮した人たちが大暴れする「フーリガン」が問題になるほど、イングランドのサッカーファンは過激な人も多い。
今回、それが良からぬ形でネットに現れてしまったという。
No words necessary. pic.twitter.com/8qF4BtJelV
— Stan Collymore (@StanCollymore) June 30, 2021
きっかけとなったのは、今年6月11日から7月11日まで開催中の「ユーロ2020」。その中で、6月29日にイングランドとドイツがぶつかり、2-0でイングランドが勝利。ベスト8に進んだ。
イングランドにとって、ドイツに勝利するのは1966年以来。まさに宿敵であった。
これを受けイングランドは大歓喜ムードであったが、ドイツにはがっかりムードが漂っていた。そんな中、客席に映った小さな女の子が大きく話題になった。
応援していたチームが負けてしまい、泣き崩れてしまっている。お父さんが慰めている姿は、ドイツ国内だけでなく、イングランドにもリーチしてしまったらしい。
これをみて、荒くれ者のイングランドサポーターが激怒。「未熟な60歳のサッカーファンだが、この女の子の顔を見てめちゃくちゃ笑ってるよ。よくないこととはわかってるが」「泣け!小さいナチスめ」などと、ひどい言葉を投げかける人が多数現れた。
一方で、これを見たイングランドの一般ユーザーや、ドイツ人サポーターは非常にうんざりしたという。これを受け、イングランド・ウェールズ在住のジョエル・ヒューズさんという男性が、彼女を元気付けようとクラウドファンデイングを始めた。
結果、2万ポンド(300万円)もの寄付が寄せられ、女の子のお父さんに送金されたという。ヒューズさんは募集ページにて、「これは単なる善意の形です。彼女の両親にはご馳走にでも使ってもらい、イングランド人の誰もが恐ろしい人ばかりではないとわかってほしい」と伝えていた。
一方で、「こういうキャンペーンは貧しい人や、本当に助けを必要とする人々に使われるべきでは」といった疑問の声も。女の子への誹謗中傷はもちろんよくないこととはいえ、皆さんはどう思うだろうか?