生後2週間の子犬を連れ去ったのは猿
9月16日、マレーシアで近所の住民らが世話をしていたという野良の子犬が連れ去られるという事件が起きた。生後まだ2週間ほどとみられる子犬は一体誰に連れ去られたのか、その犯人は意外な人物、いや動物だったことで世間の関心を引きつけるニュースとなり、各メディアで報じられることとなった。
Puppy held hostage by wild monkey for three days before dramatic rescue https://t.co/9ILhgBGxSZ pic.twitter.com/ASUVyfJH4l
— New York Post (@nypost) September 22, 2021
住民らに『サル』と名付けられ可愛がられていたこの子犬を抱きかかえ、木の上や電線の上で目撃されたのは、なんと野生の猿である。目撃者らによると、大事そうに抱きかかえられた子犬は危害をくわえられている様子はなかったという。
住民らが総出で子犬を救助
しかし、連れ去りから3日が経過し、子犬の体力的が弱っていることを懸念した住民らは総出で救助活動に乗り出した。餌を求めて再び森の中から出てきた猿に向かって石を投げ、それに驚いた猿が子犬を下へ落としたところを住民らが準備していた毛布で包み無事救助。そして、怪我がないことを確認したという。
現在は住民のひとりが『サル』を家族として迎え入れており、今後、野生の猿に連れ去られることはないだろうが、マレーシアでは猿による苦情が政府に度々報告されており、その数は毎年3800件を超えるという。観光地においては、新型コロナの影響で観光客からの餌がもらえなくなった猿が食料を求めて町に出てくるため、被害が多発しており頭を悩ませる問題となっているようだ。