ブラックホールが食べ残しを投げ捨てる!?学生の新説が斬新!!

自然

科学技術は年々進歩しているが、いまだにわかっていないことが多い宇宙。その中でも郡を抜いて不可思議なのがブラックホールであろう。そんなブラックホールに関する新しい学説が発表された。

ブラックホールが食べ残しを投げ捨てる!?

ブラックホールが吸い込んだものを、その後吐き出しているかもしれないという発表がハーバード大学の学生によって発表された。しかもその「食べ残し」は地球の近くを猛スピードで通り過ぎているというのである。

そもそもブラックホールって?

「名前は知ってるけどブラックホールって結局何?」という人も少なくないだろう。簡単に説明すると巨大な星が寿命を迎え、超新星爆発といわれる大きな爆発をした後に残る、強い重力を持った天体である。この重力は非常に強く、全ての物体を吸い込み続け、光さえも吸い込んでしまう。そのため、人間の目からは真っ黒な球状の物体にしか見えない。

吸い込まれた物体はどうなる?

圧倒的な重力に吸い込まれた物体がその後どうなるか…いまだに解明されていない。ブラックホールは物体を吸い込み続け、その後、「蒸発」するという説が比較的一般的であるが、定かではない。

宇宙のなぞの解明に一歩前進か

ブラックホールが物を吸い込むという天体であることは理解していただけたであろう。それでは、「食べ残しを投げ捨てる」とはどういうことか。
学生のイーデン・ガーマ氏による最新のシミュレーションによると、ブラックホールが星を飲み込んだ後に、小さな天体を生み出す過程が観察された。生み出された天体は木星より数倍も大きいものもあり、その天体たちは時速数千万km以上で投げ出されたという。つまり、現在の天体がブラックホールによって生み出されたものであるかもしれないのである。

「すごい発見」ということはわかる

文系の筆者としては、ブラックホールのその先が判明されるかもしれないということで、ただただ「すごい」としかいえない。細かい理論など理解できるわけがない。「光が逃げ出せないほどの重力」とか「時速数千万km」とかまったく想像できない。まさに「天文学的」な研究結果である。しかも、この研究の発表をしたのが大学生というのだからすごい。さらに、この研究によって天体ができる過程や生命が存在できるかどうかまでわかるかもしれないというのですごい。もう、とにかくすごい。

宇宙では途方もない時間の単位で活動しており、我々が実際に観察できるものはほんの一部である。そういった研究というのは結局、シミュレーションや理論的なものに頼るほかない。机上の空論といわれればそれまでだが、現実問題としてそういった方法でしか研究できないので仕方がない。

われわれが宇宙のなぞの解明をできるのは、果たしてそう遠くない未来か、それとも何百、何千年と先のことなのだろうか。

参照 NATIONAL GEOGRAPHICWikipedia、NASA123

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akt

気軽に生きていたいけど、そうできないタイプの学生。最近の悩みは二日後に筋肉痛が来ること。

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