本日、1月6日は東京都内含め関東南部の広範囲に「大雪注意報」が出されている。
気温の下がり方などによっては、さらに雪の量が多くなり、警報級の大雪となる可能性もあるようだ。
電車の運行状況や道路積雪状況などをよくご確認いただき、帰宅の際には最大限ご注意いただきたい。
こういう時、特に注意が必要なのは大雪による車の立ち往生だ。
毎年日本各地で起きており、車内で十時間以上も過ごさざるを得ない場合がある。めったにない経験のため、どういった備えが必要か、車内ではどう過ごすべきかなど不明な点は多い。
下記にご案内するJAF作成のYoutube動画は、EV車4台を使って積雪による車の立ち往生時の電力消費検証を行っているもの。
万が一の備えのためにも是非ご覧頂きたい。
動画は8分と長めなので、まとめも記載した。
【検証条件】外気温はマイナス8.1℃
テスト車①エアコンを内気循環、オートモードで温度を25℃に設定し常時稼働
テスト車②イグニッションONでエアコンは使用せず、電気ソケットで電気毛布を使用
テスト車③イグニッションONで純正ヒートシーターを使用(Hi)、足下には電源ソケットで電気フットヒーターを併用
テスト車④毛布を掛けた運転手が任意でエアコンのオンオフを操作、温度は32℃で風力最大の設定
テスト1 車内の過ごし方を比較(テスト時間:5時間)
テスト車①→快適に過ごせた。バッテリー残量38%、航続可能距離78km
テスト車②→寒いが電気毛布のおかげで体温は保てた。バッテリー残量66%、航続可能距離146km
テスト車③→右足のつま先が冷えた。あと二時間くらいで限界。バッテリー残量63%、航続可能距離138km
テスト車④→4時間経過したときに暖房を10分ほど入れた。バッテリー残量60%、航続可能距離122km
テスト2 電力の消費の仕方を比較(テスト時間:PM7時~AM8時まで13時間)
テスト車①→8時間半でバッテリー10% 航続可能距離10kmとなりテスト終了
テスト車②→バッテリー残量57%、航続可能距離127km
テスト車③→バッテリー残量54%、航続可能距離117km
テスト車④→バッテリー残量25%、航続可能距離46km(テスト1終了後25℃にエアコンを設定)
まとめ
エアコンを使用せず、電気毛布やシートヒーター電気フットヒーターなどを使用した場合は効率よく電力を消費することが出来た。
ただし、それだけではカバーできない寒さの影響があるため、状況に応じてエアコンをこまめにオンオフするなどの工夫も必要である。
降雪時に出かける際は、目的地や走行ルートの天気予報を確認し、万一に備えて、電気毛布やフットヒーターなど補助器具を車内に置いておくと良い。
これから車を運転するご予定の方は、上記を参考にしていただきつつ、もちろんタイヤチェーンを携行するなどの備えを。
無理に車で移動せず、交通情報を確認しつつ電車など公共の交通機関を使うことも検討いただきたい。