【相手が悪かった!】オレオレ詐欺に気付くもひっかかったフリをしたおばあちゃんが犯人逮捕に一役買う!

事件

孫の保釈金を請求されたおばあちゃん

新型コロナの感染拡大とともに世界中で急増している犯罪のひとつが特殊詐欺である。なかでもオレオレ詐欺は、身内が起こした事故や事件の示談金などを持ちかけ、特に高齢者らから金銭を騙し取るその手口は極めて悪質だ。

そんなオレオレ詐欺の被害に遭いかけたのは、米ニューヨーク州ロングアイランド・シーフォード在住のジーン・エバートさん(73)である。

1月20日、ジーンさんの自宅へ一本の電話がかかってきたというのだが、ジーンさんの孫を名乗るその男性はこう話しはじめた。

もしもし、おばあちゃん?実は俺、飲酒運転で事故を起こして逮捕されちゃって今刑務所にいるんだ…。

そして、その後には弁護士と名乗る人物から電話があり、孫を保釈するためには8000ドル(約92万円)の保釈金が必要だとも言われたという。

詐欺にひっかかったフリをして警察に通報

実は地元ナッソー郡で911ディスパッチャーとして20年以上勤務した経験のあるジーンさんは、すぐさまこれが詐欺だと気が付いた。

しかし、電話を切る代わりに愚かなおばあちゃんを演じようと思いつき「ああ、なんてこと。どうか彼の母親には連絡しないであげてちょうだい!」と、孫を心配する祖母のフリをしたというのだ。その後も何度もやりとりを重ね、電話の主はジーンさんの自宅に保釈金を受け取りに来ることになったという。

もちろんジーンさんはこの間に地元警察にはすでに通報を済ませており、犯人が自宅に来るまで警察らは家の中で待機していた。そして、犯人がジーンさんから封筒を受け取ったのを見計らい、警察らは男の身柄を拘束したのである。

逮捕されたジョシュア・エストレラ・ゴメス(28)は3度の窃盗未遂の罪で起訴され、今回の件に関しては共犯者がいるのか、余罪があるのかも慎重に調べているということだ。

ジーンさんが渡した封筒の中身はお金ではなくペーパータオルを詰めたものだったそうだが、このような対応も長年培った経験があったからこそできたに違いない。しかしながら、犯人と直接対面することは非常に危険な行為であり、ジーンさんの家族はもちろん、警察もちょっぴりヒヤヒヤしたのは言うまでもないだろう。

参照元:TwitterYouTubeNBCNewYork

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sugi

海外生活に憧れ日本を飛び出した、考えるのは苦手な即実行型。自称人生経験豊富だがフリスクの開け方をつい最近知った実は箱入りアラフォー娘。

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