ロシアで有名絵画に目が描き加えられる
授業中に暇を持て余して、教科書に載っている歴史上の人物に髪の毛やひげなどの落書きをしてしまったことがあるという人は多いのではないだろうか。だが、今回報じられたニュースは”魔が差した”という言葉ではすまされなかったようだ。
昨年12月7日、ロシア・スヴェルドロフスク州エカテリンブルクにあるボリス・エリツィンセンターでは有名絵画の展示がおこなわれていた。そのなかの一つにロシアの芸術家アンナ・レポルスカヤの『Three Figures(3人の人物)』という作品があったというが、1億円以上の価値があるともいわれるその有名絵画に落書きが見つかったのである。
$1MILLION painting is ruined after 'bored' security guard draws eyes on faceless figures 🤦
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— Daily Mail Online (@MailOnline) February 9, 2022
目や鼻や口などがないはずのその顔に”目”があるのを見つけた来館者らは、すぐさまギャラリースタッフに報告。そして、犯人探しが始まったのだが、それは意外な人物だった。
仕事が暇だった警備員の犯行
この有名絵画に落書きをしたのは、警備員として派遣されていた60歳の男性だったというのだ。
この日が初出勤だったというこの男性は、ギャラリーでの仕事があまりに暇だったために、この有名絵画にボールペンで目を描き加えてしまったというのである。
モスクワのトレチャコフ美術館から貸与され、2月20日まで展示予定だったこの作品だが、現在は落書きされた箇所の修復作業に追われているという。ちなみに、修復費用は3300ドル(約38万円)ほどかかるそうだ。
男性が警備会社から解雇されたことは言うまでもないが、罰金刑そして数ヶ月の懲役刑に直面する可能性が出ているという。
貴重な美術品を守るためにお金を払って警備員を雇ったにもかかわらず、その警備員から被害を被るなんてギャラリー側は夢にも思ってもいなかっただろう。
参照元:Twitter、Oddity Cetral