昏睡から目覚めたら彼氏にSNSを全ブロックされてた!
オーストラリア出身のブリー・デュヴァルさん(25歳)は、4年前に夢を持ってオーストラリアからカナダに移住、現地で希望の仕事に就き、彼氏も見つけて素晴らしい生活を送っていた。
それが昨年の8月、思いもよらない事故に遭い4週間もの間昏睡状態に陥ってしまった。
必死の闘病の末彼女は目を覚まし、4年間付き合って一緒に暮らしていた彼氏に連絡をとろうとした。
しかしなんと彼氏は、全てのSNSから彼女のアカウントをブロックしていたという。
@hotcomagirl1 Real coma experience vs. senior year coma experience! #fyp #coma #braininjuryawareness #braininjurysurvivor ♬ original sound – HotComaGirl113
彼女はこの経験をもとに、回復した現在はTikTok上に@hotcomagirl1というアカウントを持ち、昏睡や外傷性脳損傷の情報を共有する活動をしている。上の動画はその中の一つだ。
大事故で4週間の昏睡状態に
昨年8月29日、ブリーさんは友人たちと車で出かけた際に、駐車場の上の階から車ごと転落するという恐ろしい事故に遭ってしまった。
工事中で未完成の壁に注意喚起もされておらず、暗闇の中でそれに気が付かなった。
彼女はすぐさまアルバータ大学病院の集中治療室に搬送された。
しかし、彼女はすでに脳損傷と多数の骨折で昏睡状態に陥っていた。
生命維持装置を装着され、「意識が戻る可能性は約10パーセント程度しかない」と医師は彼女の母親に伝えたそうだ。
彼女の両親は生命維持装置を切ることを断固拒否、3週間程度で彼女は改善の兆しを見せ始め、4週間後には昏睡から目覚めることが出来た。
目覚めた時には記憶喪失状態だったそうだが、徐々に回復し日常生活を送れるようになってきた。
そして、彼女は自分のスマホを久しぶりに覗いてみた。
私は事故から回復後、やっと自分のスマホを見ることが出来て、まずは私は彼氏に電話しようと思っていたの。”何が起こったのかを知っている?”って確認したかった。
彼は全然病院に来てくれてなかったみたいだったので・・。
SNS全ブロックに加え、知らない女性からメッセージが・・
しかし、スマホを覗いた彼女は衝撃的なことを知る。
事故前に一緒に暮らしていた彼氏はSNSからブリーさんを全ブロックしていたのである。
さらに、彼女はスマホに知らない女性からの1通のメッセージが来ている事に気づいた。
恐る恐るそのメッセージを開いてみると、
”彼は引っ越しました。彼は今、私と私の息子と一緒に住んでいます。彼に連絡しないでください。”
というメッセージがあった・・。
悲しい事件は本当に大切なものを知るけっかけに。
彼女は深く失望し、悲しんだ。
しかし、この事件は彼女に本当に大切すべき物が何かを気が付かせてくれたという。それは友人たちと両親。
彼女が事故から回復するために入院していた期間は合計で5カ月間。その間、親友”サム”が毎週末車で往復8時間かけて見舞いに来てくれていた。サムの母親のサンディも一緒に来てくれていて、ブリーさんの面倒を見てくれていたという。
両親が外国にいる私に必要なものを揃えてくれたんです。彼女は何時間も滞在して、ボードゲームをしたり、私の母親と連絡を取り合ったりしてくれていた。感謝してもしきれません。
また、ブリーさんが昏睡に陥っていた時期、オーストラリアはちょうどコロナウィルス蔓延のピーク。
彼女の両親は昏睡状態に陥った娘に会いにカナダに渡航するため、四方八方手を尽くし政府とも交渉したが叶わなかった。
それで、私の母はカナダの医師に電話して、生命維持装置をどんなことがあっても絶対に切らないように依頼した。そのおかげで私の今がある。
ブリーは事故から回復した後、両親の近くにいるためにオーストラリアに戻ったそうだ。
今、彼女は事故によって彼女が負った、”外傷性脳損傷(TBI)”についての情報を共有する活動をTikTok上で行っている。
「”外傷性脳損傷(TBI)”は脳震盪の症状が続いているようなもので、治らないんです。」
「見た目には、身体的にも精神的にも完璧な状態だと思われるけれど、以前はできていた簡単なことができなくなるの。毎日苦労しています。」
この彼女のTikTok動画は18万を超えるフォロワーを得ていて、人気となり始め一部からの反発も受けた。しかし、彼女は前向きだ。
ここでTBIや脳損傷の認知度を広めたいの。そして私のストーリーや私の側面を伝えていきたいと思ってる。
大変な事故に遭った上、ひどい男性に裏切られたにも関わらず、今も前向きに活動するその姿は素晴らしい。
彼女に、心からの拍手を送りたい。