先週、イギリス・ウェールズ南部の都市スウォンジーのとある家の家主は、彼が出会った奇妙な男とのやりとりの映像をSNSに公開した。
あまりに奇妙な内容だったため、公開せずにはいられなかったそうだ。謎に満ちたその内容、早速ご覧頂きたい。
7月6日深夜午前0時21分、クレイグ・アレンさん宅のドアベルが鳴らされた。
人を訪ねるには少し常識はずれな時間である。
家主であるクレイグ氏がドアモニター越しに玄関の様子を見てみると、そこにはビーニー帽をかぶり目を見開いた見知らぬ男が、何かの箱を持って立っているのが見えた。
クレイグ氏は不審に思ったが、ドアを開けた。
すると、その男は手短に自己紹介をし、丁寧にこう言った。
ミルクを分けてもらえませんででしょうか？
その男の手には”カリカリナッツ・コーンフレーク”。
至極真っ当と言えば真っ当な依頼である。”コーンフレーク”には牛乳がつきものであるし、しかも”カリカリナッツ”入り。牛乳との相性は抜群であろう。
しかし、時刻は深夜、全く見知らぬ他人の家。シュチエーションが異様過ぎるのである。
グレイグ氏は状況が呑み込めず
”うせろ！”
と怒鳴りつけてしまった。
それに反応した男は、特に何の抵抗も示さず謝辞を述べた後、静かに夜の街へ去っていった。
翌朝、どう考えても奇妙なこの出来事が頭から離れないクレイグ氏はドアモニターの動画を探し、SNSに投稿してみた。しかし、誰もがその奇妙な人物を特定することはできず、また彼がどのようにしてこのような状況に陥ったのかその真相を知ることはできなかった。
グレイグ氏は後日取材を受け、「もし私が彼に牛乳を与えていたら、彼はどうしただろうか。」と語ったという。
なんとも奇妙なこの事件。
ひねりにひねった英国流ジョークとも取れなくもないが、ただ単に深夜に”コーンフレーク欲”に駆られた男の切なる行動であったと解釈しておくのが無難であろうか。
