十種競技の400m走中、まさかの”ポロリ”が発生。前代未聞の珍事を冷静に受け止めたイタリア人選手の対応が素晴らしい!

カルチャー

競技中、ショーツからアレがポロリする珍事発生

コロンビアのサンティアゴ・デ・カリで行われている2022年世界陸上U20選手権。この競技会場で8月1日、前代未聞の珍事が発生した。
2日に渡って行われる十種競技(デカスロン)。その1日目最後に行われる400 メートル走のレース中、競技者のショーツから、なんと“アレがポロリ”してしまったのである。

レースはなんの問題もなくスタートを切った。真ん中のブルーのユニフォームを着たイタリアのアルベルト・ノニーノ選手も好位置につけている。
しかし、レース中盤カメラ正面に選手たちが向かう様子が映し出されると、何か違和感が・・。

そう、真ん中のノニーノ選手がなにやら右手を股間に当てているのである。真剣なレース中、あり得ない動きだ。
その後、何度か彼は同様の動きを繰り返し、みるみるうちにレースから後退してゆく・・・。残念ながら、51秒57のタイムでこのレースは最下位に終わってしまった。

レース後に判明したことだが、彼は下着を身に付けずレースに出場してしまったそうである。そのため、彼の”アレ”はショーツから飛び出し左右に揺れて正常に走ることができなかった。

このノニーノ選手はまだ18歳。この大舞台での珍事件である。そのショックたるや想像しようもない。

競技後、選手は見事な対応を見せた!

しかし、ノニーノ選手は競技後、冷静沈着な対応を見せファンを驚かせた。彼はインスタグラムの「ストーリー」でこんなメッセージを送ったのである。

「今回の騒動について少し話したい」
「明らかに事故だと意識しているし、反響があることは承知しているので、ブログのリンクなんかを私に送る必要はないと伝えたい」
「今は笑い話にしようと思っていますが、直後はひどい気分でした。友人や家族のおかけで立ち直れたことに感謝しています」

そして、まだ18歳の彼は、

このような事件は他の誰かにとっては壊滅的なものになる可能性があるけれど、自分は回復力のある人間でよかったと思う

と締めくくったという・・・。

この事態に対して、素晴らしい対応そして見事な回復力である。

そして彼はその日のインスタに“2022年世界選手権。競争への意欲は高く、さらに向上したい。また明日!”とコメントを残している。

もちろん、翌日も彼は競技に健闘し、参加選手27人中15位とまずまずの成績を収めた。お見事!と称賛したい。

十種競技は“デカスロン”とも言われ、マラソンなどと並んで陸上競技でもっとも過酷な競技として知られている。2日間で100メートル走、走り幅跳び、砲丸投げ、走り高跳び、400メートル走、110メートルハードル、円盤投げ、棒高跳び、やり投げ、1,500メートル走をこなし、その勝者は“キング・オブ・アスリート”と呼ばれ称賛を受ける。

今回彼が見せた姿勢は、キングとしての資質を垣間見せる素晴らしいものだった。しかも中々のイケメン選手でもある。

十種競技の頂点を目指し、彼が成長してゆく様を今後も見守ってゆきたい。

参照元:TwitterLadbibleWorldathletics.org

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ひろしげ

海外渡航経験はハワイ、イギリス、ニュージーランド。大陸に憧れと恐れを抱く典型的島国の人です。趣味は大仏巡り。牛久大仏を擁する茨城県が魅力度ランキング最下位というのは納得できない。

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