35年前の名曲ミュージックビデオを本人自ら再現!
1987年にリリースされ、世界的な大ヒット曲となった「Never Gonna Give You Up」、歌うのはイングランドのランカシャー州生まれのリック・アストリー。
当時21歳のシュッとした顔立ちの彼が、様々な場所を背景にゆらゆらとダンスしながら歌うミュージックビデオをご覧になったことのある方も多いはずだ。
日本でもデビューアルバムがオリコン洋楽アルバムチャートで1988年4月18日付から3週連続1位を獲得し大ヒット、三ツ矢サイダーのテレビCMにも出演していたこともある。華奢なルックスに似合わない、ソウルフルな歌声が印象的な名曲である。
さて、その大ヒットから35年たった今年、世界的な保険会社であるCSAA保険グループが自社のCMにこの曲を選び、リック・アストレーは56歳にして、このミュージックビデオの再現に乗り出した。
そして、その映像は今月15日ついにYoutubeに公開され、多くの人の胸を熱くさせているようだ。早速ご覧頂きたい。
ベージュのマッキントッシュのロングコートに黒のタートル、ストライプのブルーシャツ、ジーンズにサングラス・・。オリジナルと同じように、色んな場所でダンスを繰り広げる。
当時と比べると幾分ふっくらしてしまったけれど、リックはとても楽しそうだ!
バーカウンターがミネラルウォーターサーバーに代わっていたり、QRコードが出てきたりと微妙に現代風にブラッシュアップされているのも微笑ましい。
途中CSAA保険の広告も出てくるものの、さらっとしていて嫌味ではない。
”絶対にあきらめないし、失望もさせないよ!”という曲の内容と、35年たっても楽しそうに歌い続けているリック・アストリーの姿が保険会社のCMとして素晴らしくマッチしている。センスのいい楽しめるCMである。
ファンは絶賛!新旧映像の比較動画も
彼のファンたちはこのCMに歓喜しており、動画に沢山のコメントを付けている
「これを考えたマーケティング担当者をすぐに昇給させるべき。」
「おそらく私が今まで見た中で最高の広告です。」
「彼は約束を守り、諦めずに歌い続けてる。彼は今後も絶対にあきらめないだろう。この男は生ける伝説だ。」
「おっさんになったリック・アストリー。彼が踊りながら”Never Gonna Give You Up”を歌って、昔のミュージックビデオを演じて純粋に喜んでいる姿は、私が今まで見た中で最も素晴らしい物の一つかもしれない。」
この曲のオリジナルのMVは2009年YouTubeにUPされた後、現在までに12億回という再生回数を記録しており、さらにこの13ヶ月間で200万回の再生回数があり変わらぬ人気を証明している。
早速新旧バージョンの比較動画もYoutubeにUPされている。見比べてみるのも一興だ。
リック・アストリーは取材に応え、このビデオの再現が
「思い出を辿る素晴らしい旅だった」と述べ、彼自身のTwitterアカウントでは、
この曲にまつわるすべての愛、楽しみ、笑いに感謝しているんだ。次の35年に乾杯!
と書いている。この再現によって「Never Gonna Give You Up」は新たな風が吹き込まれた。しかし、今聞き直してみてもこの曲は決して古びてはいない。永遠の名曲と言えるのではないだろうか。
次の35年後、彼が何をしてくれるか今から楽しみである。