16歳選手が父親とコーチから祝福されるも…
米ニューヨーク州で先月から今月にかけて開催されている全米オープンだが、その予選ラウンドを通過しグランドスラムへのデビューを決めたチェコ出身のサラ・ベイレック選手(16)が今注目を集めているという。
世間の注目を集めているのは、残念ながら試合内容ではなく試合後の映像である。この日、ベイレック選手は対戦相手だったヘザー・ワトソン選手に勝利し審判らと握手を交わすとそのまま観客席の方へと歩いていった。そして、そこにあらわれたのは青いTシャツを着た男性と白いTシャツを着た男性だが、その様子をご覧いただきたい。
La célébration de Sara Bejlek (16 ans) après sa qualif pour le tableau principal enflamme les réseaux sociaux à travers le monde. Il s'agit de son père et de son coach. pic.twitter.com/zfhFgRGbql
— Tennis Break News (@tennisbreaknews) August 27, 2022
この2人はベイレック選手の父親とコーチだというのだが、この様子が配信されると「不適切」「気持ち悪い」「不気味だ」などと非難の声が続出することとなったというのだ。
父親とコーチがみせた不適切な祝福に非難殺到
父親とコーチはベイレック選手の勝利を喜び抱きしめて祝福しているのだが、そこには何度も彼女のお尻を叩き、また口にキスをする様子も捉えられている。しかし、これがどうやらまずかったようだ。
ネット上では「16歳の娘のお尻をこんなに触る理由がわからない」「女子テニス協会はこの件について調査する必要がある、このような少女らは幼いころから男性とツアーを共にしているのだから」「気味が悪いというより正確には犯罪なのでは」「父親だから大丈夫と考えるかもしれませんがそれも同様に不安だ」などと、ベイレック選手と父親、そしてコーチの過剰なスキンシップを問題視する声が多く上がった。
ベイレック選手の実力は評価されているだけに、まさかこのような話題で注目を集めてしまうとは思ってもみなかったに違いない。今回の報道に関して、ベイレック選手は次のように述べている。
勝利したことに対するチームの自然な反応でした。一部の方には不快だったかもしれませんが、チームですでに話し合いをしたのでこのようなことは二度と起きません。私にとって父は父であり、8歳の頃からコーチを知っておりマッサージなどもしてくれます。もしこれがチェコで起きた出来事だったならば、このような問題になっていなかったでしょう。
今回の件は国や文化の違いによって様々な見方があるのだろうが、近年、米スポーツ界では特に若い女性たちによるセクハラ被害の告発が相次いでいることからこのような事態に発展したのかもしれない。過剰な反応だと捉える人も、ベイレック選手を守るためだという人もいるだろうが、今後ベイレック選手が引き続き競技に取り組める環境作りを期待したいものだ。