アメリカ・カリフォルニア州アーバインのフリーウェイ405号線で、映画の撮影かと見紛う映像が撮影され話題だ。
撮影されたのは10月7日。リヤゲートを全開にしてタイヤ3本で火花を散らしながら高速道路を疾走している車を発見した勇気ある撮影者は、危険を感じつつも大事故を未然に防ぐため、問題の車に接近を試みる・・。
この勇敢な撮影者はチャド・タワジー氏。彼は動画を撮影しながら、こう叫ぶ、
「なんだこれ!火花を散らして走ってる。リヤゲート全開でタイヤも取れてる。この男の車が高速道路を走っているなんて信じられない!」
彼は危険を顧みず、問題の車の脇に付けた。なんと運転者は中年女性だった。しかもごく落ち着いた模様で運転している。脇についたタワジー氏に気が付いて、運転席の女性は驚いたことに、穏やかに手を振った。この落ち着きぶりが、逆におそろしい。
「奥さん、奥さん。やばいよ!高速から出なよ!!」
彼女はおとなしく高速を降りて車を停めたようだ。タワジー氏は彼女がドラッグかなにかをやりながら車を運転していたと疑って問い詰めるが、この中年女性は、”薬なんかやってないわ。絶対違う!”と叫び、
膵臓がんと診断されたばかりなのよ。
と答えた。
女性はエリン・デイビスさんと特定され、彼女はこの不安定な行動については、「診断結果によるショック状態だったため」と説明しているとのことだ。しかしながら、外された1つの車輪は彼女の車の後部から細断された状態で発見されており、疑問な点も多い。
警察は詳細については調査中とコメントしている。
タワジー氏はインタビューに答えて、「このドライバーには明らかに何か問題があって、多くの人を危険にさらしていた。彼女が誰かを殺すような事にならなくて良かったよ」と語った。
タワジー氏が車に声をかけたことに大事故は未然に防がれた。氏の勇気ある行動に賞賛を贈りたい。
参照元:Youtube、InsideEdition