中国の山で”ワニ歩き”が流行中
今、中国東部江蘇省にある香山がソーシャルメディアで話題となっている。美しい景色などが理由ではない。そこで見られるこんな光景が注目を集めているからだというのだ。
なんと、同じ色のTシャツを着た人たちが、リズミカルにスローガンを唱えながら、まるでワニのように地面を這っているのである。
脊椎の痛みを和らげる運動
実はこれ、数百人もの地元の人たちで構成された『クロコダイルグループ』と呼ばれる団体で、発足して約1年ほどになるという。彼らはジョギングコースや広場を毎日のように”ワニ歩き”しており、同団体を立ち上げたディレクターは、この活動が脊椎の痛みを和らげるのに役立つと主張しているそうだ。
メンバーの1人は「私は以前、椎間板ヘルニアに悩まされていましたが、この活動を8ヶ月続けるとすっかり改善して痛みもなくなりました」と話しており、また、中国中部の湖南省でも少人数ではあるものの同様の活動がおこなわれているという。
北京大学第三病院の整形外科医であるチェン・シン氏はこう見解を述べている。
ワニのように這う動きは危険ではなく腕立て伏せにも似ていますが、その平らな状態で前進することによって椎間板への圧力を軽減し、周囲の筋力を改善するのに役立ちます。
なお、高齢者や肩や脚に問題がある人らはこの運動を避けるべきだとも警告しており、またこの動きは血圧が急上昇する可能性もあるため、糖尿病、高血圧、心臓病などの持病を抱える人たちにも参加はすすめられないとのことだ。