生きたカニを丸ごと食べた中国人男性が寄生虫感染症で入院。食べた理由は”娘の仇を取るため”?

グルメ

娘にケガをさせたカニに復讐を!

劉さんという中国人男性は激怒していた。小川のほとりで遊んでいた愛する幼い娘が、カニのハサミで挟まれ指を怪我してしまったのだ。
彼は怒りに任せ、そのカニを生きたまま丸ごと食べてしまったという。

そしてその2ヶ月後、彼は寄生虫感染症で重病となり入院した。

生きたカニを食べて、3種類の寄生虫に感染!

この件は中国で驚きをもって受け止められ、10月24日浙江テレビ(Zhejiang Television)で報じされ世界中へ拡散された。
劉さんは中国東部の浙江省出身の 39 歳の男性。彼は愛する娘が小川のそばで小さなカニに指を挟まれたことに怒り、

生きたまま丸ごと食べてしまうことで、復讐したんだ!

と入院先の医師たちに述べたという。

彼を治療した杭州サーランルンショー病院・消化器科ディレクターの曹医師によると、劉さんはひどい背中の痛みに悩まされ病院にやってきたとのこと。最初の検査では曹医師は正確な原因を掴み切れなかった。しかし問診中、劉さんの妻が”夫が2 か月前に生きたままカニを食べていたこと”を思い出したことで原因解明の糸口がつかめた。

<取材陣に囲まれ経緯を説明する曹医師>

その後の血液検査で、劉さんは少なくとも3種類の寄生虫に感染していたことが判明。 彼は治療を受けて回復したものの、まだ経過観察中との事だ。

中国の生のカニには要注意!

日本同様に蟹を食べることは中国の多くの地域で一般的で、通常は熱を入れて調理して食べる。
ちなみに、高名な上海の”酔っ払い蟹”のカニは生であるものの、酒と調味料で何時間も漬け込んでから提供される。
しかし、「寄生虫や細菌を殺す効果のあるアルコールで処理されているので、理論的には完全に生で食べるよりもアルコールでマリネしたものを食べたほうがいいんです。しかし、すべての寄生虫を殺すことはできないので、これも100%安全とは言えません」と曹医師は語っている。
ちなみに、上海蟹はこれから冬にかけてがオンシーズン。日本でも沢山の中国料理店で供され愛好者も多いが、”酔っ払い蟹”にはこういったリスクもゼロではないことも心に留めておきたい。

・・話が逸れてしまったが、父親の愛が良く分からない方向へ暴走してしまった今回の件。
何も食べちゃう事はない、と思うのは筆者だけではないだろう。怒りに任せた行動は思わぬしっぺ返しをくらう。この騒動が父親にとって良い教訓となっていることを祈りたい。

参照元:South China Morning Post東園twitter(1)twitter(2)

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ひろしげ

海外渡航経験はハワイ、イギリス、ニュージーランド。大陸に憧れと恐れを抱く典型的島国の人です。趣味は大仏巡り。牛久大仏を擁する茨城県が魅力度ランキング最下位というのは納得できない。

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