野生動物に水を届けるウォーターマン
ある一人のケニア男性に世界中のドキュメンタリー番組が注目している。
注目を集めているのは通称「ウォーターマン」と呼ばれる男性(本名:パトリック)。彼はボランティアでケニアのトサボ・ウエスト国立公園野生動物に水を届けている。
なぜこのような活動を始めたかというと、去年の6月頃からトサボにはほとんど雨が降っておらず、野生動物たちが深刻な水不足に陥っているからだ。
彼は一度に12,000リットルの水を積んだ車で野生動物が待つ場所へ向かい、決まった場所に着くと放水を始める。するとすぐに多くの動物たちで水面が混雑する。寄ってくる動物はゾウ、シマウマ、バッファローなど多種多様。みなこの水を待ちわびているのだ。
ちなみに12,000リットルの水にかかるコストは日本円にして約2万8千円。週4回で11万2千円プラス、ガソリン代などに費用がかさむことが課題となっている。
待ちわびている野生動物の期待に応えるべく、彼は片道45キロの道のりを往復4時間かけ、仕事の傍ら少なくとも週4回水を届けている。なかなか真似できることではない。
活動継続のための資金調達をソーシャルメディアで行っている
彼は活動を続けるためにソーシャルメディアの力で資金を集めようとgofundme(ゴーファンドミー)にて寄付を募っているところだ。目標金額は日本円にして約3,000万円を目指しており、現時点ではまだ目標金額に達していないが、すでに2,200万円ほど集まっているようだ。すごい。
現在、彼一人では効率的に水を届けることが出来ないので、資金を集めてトラックの台数を増やし、より多くの動物に水を届けたいと考えているようだ。一刻も早くケニアの水不足が解消され、人間も動物も思いきり水が飲める日が来ることを祈るのであった。