縄跳びが膀胱に詰まり腹部切開手術となった79歳日本人男性の症例が世界的な話題となる

カルチャー

79歳日本人男性が膀胱に詰まらせたものは『縄跳びの縄』

約230cmもの長さの『縄跳び』を尿道から差し込み、膀胱に詰まらせた驚きの症例が論文サイトで報告され、世界的に話題となっているようなのでご紹介したい。

この報告は今年9月にオープンアクセス論文サイト「ScienceDirect」にUrology Case Reports(泌尿器科症例報告)として発表されたもの。
患者は身元不明の79歳日本人男性である。理由は定かではないが、男性は『持ち手を取った縄跳びの縄』を尿道から挿入したそうだ。映像を見るとその縄は黄色いビニールタイプ。皆さん小学校低学年時代に愛用した種類の物のようだ。

そしてこの縄は尿道内で絡まり膀胱に詰まってしまった。男性はもちろん排尿に障害をきたし、医療機関に助けを求めた。

最終的に腹部切開手術で除去

担当医師が急ぎ超音波検査で膀胱を調べたところ、膀胱内に”大きな物体”があることが認められた。さらにX線検査を施したところ、この物体は「針金のようなコイル状の異物」であることが判明した。この後、男性はこの異物が『縄跳び』であることを認めたものの、なぜそれを尿道に挿入したのか、何を目的にそんなことをしたのかは説明しなかったそうだ。

この膀胱内の『縄跳び』をどう除去するかについては慎重に検討がなされた。膀胱に挿入された『縄跳び』は、膀胱の収縮に伴って丸まって絡まってしまっていたため、挿入経路から取り出すことは困難が予想される。
最終的に担当医師チームは男性の腹部を切開して『縄跳び』を回収することとなった。幸いにも無事除去手術は成功、現在男性は無事手術から回復し長期的な問題は何も起きなかったそうだ。

論文の記述によると、こういった膀胱内異物挿入はまれだが昨今は報告されることが増えているそうだ。快楽を求めて、自傷行為、医療行為の失敗、または隣接臓器からの移動などがその原因として挙げられている。
過去においても、様々な物体が膀胱内異物として発見されていて、当サイトedamame.でも突然消えた”ネックレス式おもちゃ”が女性の膀胱で発見され緊急手術!という例を以前ご紹介させて頂いている。

どちらの件も、”なぜ膀胱に?”という疑問符がつくが、その目的については、どちらも曖昧模糊としている。しかしいずれの例も開腹手術となっていることからも、非常に危険な行為であることは間違いない。

体内に“石”を詰まらせ激痛に耐えた経験のある男性陣は、今回の報告には背筋を凍らせる思いをしたに違いない。繊細な臓器である膀胱はなるべく大事に扱ってゆきたいものである。

参照元:NewYorkPostsciencedirect

あなたにおすすめ

記者紹介記者一覧

ひろしげ

海外渡航経験はハワイ、イギリス、ニュージーランド。大陸に憧れと恐れを抱く典型的島国の人です。趣味は大仏巡り。牛久大仏を擁する茨城県が魅力度ランキング最下位というのは納得できない。

この人が書いた記事記事一覧