ギャンブルで借金を抱えた中国人男性が自らの孫を誘拐し娘に身代金を要求した

事件

自分の孫娘を誘拐し、娘に身代金を要求したおじいちゃん

なんとも心痛む事件が中国で発生したのでご報告したい。
中国・山東省に住む男性が、自らの孫を誘拐して自分の娘に身代金を要求したというのである。事件の詳細は中国本土のSNSで拡がり何百万人もの人々に衝撃を与えている。

この事件の詳細は上海の法律専門誌に掲載されていた報告に掲載されていたものだという。事件の発生時期等は明らかではない、とこの件を報道した香港の英字日刊紙『South China Morning Post』紙には記載されている。

この信じがたい話の実行犯は65歳のユアンという男性。長年のギャンブル依存症で、7万2500ドル(約1,021万円)もの借金を抱えており、その他にも孫の親、つまり自分の娘にも借金がありその返済を求められていたという。

ユアンはこれらの事から『娘は私に死んで欲しいと思っている』と感じていて、その感情が犯行の要因になったと事件発生後に語っているようである。

そして、ユアンは4歳になる孫娘を学校に迎えに行ったときに誘拐を決行した。彼は自分の娘である孫の母親に、

「3日以内に7万2500ドル(約1,021万円)を渡さない限り、娘に二度と会えないだろう」

と電話したのである。

「家族の問題」であり、法的な問題ではない!?

ユアンの娘は身代金を払うことを拒否し、警察に通報した。警察は迅速に動き、無事に孫を保護することに成功しユアンは逮捕され、恐喝で投獄されたという。

しかし刑務所にいてもなおユアンは、今回の件は「家族の問題」であり、法的な問題ではないと訴えていて、娘を”恩知らず”であると非難しているという。

このユアンの信じがたい姿勢は、中国のSNS上でも激しく非難されていて、「こういう男性は死ぬまで変わらない!」「娘は彼との関係を断ち切るべきだ!」「恐喝と暴力は犯罪であり、『家庭の問題』ではない」と言った非難の声が殺到しているという。

中国において、ギャンブルによる借金は深刻な問題の一つとなっている。この事件はギャンブルによる借金返済のために、自分や自分の家族を危険にさらす人々がある程度いることを示唆していると言えるだろう。中国政府は、ギャンブル依存症の対策を強化し、借金問題に苦しむ人々を支援する政策を導入する等の問題解決に向けた取り組みを進めているそうである。

何とも心痛む事件だ。依存症とはいえ、鬼畜にも劣る犯罪行為を行ったユアンについては言語道断としか言いようがない。また、言うまでもなく、事件の一番の被害者なのは孫娘であろう。周りの方は、彼女の心のケアを最優先とした対応を取って頂くことを切に願いたい。

参照元:South China Morning PostTwitter

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ひろしげ

海外渡航経験はハワイ、イギリス、ニュージーランド。大陸に憧れと恐れを抱く典型的島国の人です。趣味は大仏巡り。牛久大仏を擁する茨城県が魅力度ランキング最下位というのは納得できない。

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