ダスト・デビルの中から少年を救出
今月14日、米フロリダ州ジャクソンビルで行われていた少年野球の試合で、エイダン・ワイルズさん(17)は審判を務めていた。しかし、その試合の最中に予期せぬ出来事が起きてしまった。
それまで晴天だったというにもかかわらず、4回裏に突然ダストデビル(塵旋風)が発生したというのだ。そして、捕手のバウアー・ゾヤくん(7)が巻き込まれてしまったのだ。
TIME OUT: Dust devil at home plate briefly interrupts youth baseball game in Florida. https://t.co/5js2NOr0yN pic.twitter.com/8aNiay9jyT
— ABC News (@ABC) May 16, 2023
目の前が何も見えない状態でバウアーくんはただ立ち尽くすことしかできなかった。だが、そこへすかさずワイルズさんが駆けつけ、バウアーくんをダストデビルの中から救出したのである。
当時の心境をバウアーくんはこう話す。
恐怖を感じました。映画「ツイスター」の世界をみているかのように感じたくなかったので、何かすごく幸せなことを考えようと努力しました。
また、ワイルズさんもこう話している。
私には11歳の妹がいるので居ても立ってもいられませんでした。早くその中から彼を救出しようと思いました。
国立気象局によると、ダストデビルは小さな竜巻のように見え、風速が60マイルに達することもあるが強度は低く「一般的な風現象」の部類に入るそうだ。今回の出来事において、まだ7歳の少年が感じた恐怖はとてつもなく大きかったに違いない。しかし、その恐怖のなかから一刻も早く救出したワイルズさんの勇気ある行動には称賛の声が多く寄せられている。