イラン出身モデルが着用したこのドレスが物議!彼女が訴えることとは一体何か!?

カルチャー

イラン出身モデルが着用したドレスが物議

先月26日、イラン出身のモデル、マフラガ・ジャベリさん(33)がカンヌ国際映画祭で着用したドレスが物議を醸しているという。

胸元が大きく開いたドレスだが、ゴールドの部分に着目すると、それは絞首に使われる縄を彷彿させるかのようだ。彼女は、のちに「イランの人々に捧げる」という動画を自身のインスタグラムに投稿すると、そこにはこのようなハッシュタグが付けられていた。

#StopExecutionsInIran(イランでの死刑執行を停止させよ)

そう、ジャべリさんはイランでの相次ぐ死刑執行に反論するため、メッセージ性の強いこのドレスをこの場で着用したのだ。

イランでの死刑執行に対する訴え

ノルウェーに拠点を置くイラン人権団体によると、実はイランでは過去18日間で少なくとも90件の処刑が行われ、先月は過去5年間においてイランで「最も血生臭い月」となったといわれている。

ジャべリさんの動画が拡散されると、ジャーナリストや政治評論家、政府関係者などの間でも話題となった。「何も情報がないままに死刑執行をやめろとだけいう、まったくもって恥ずべきことだ」「不名誉なことである」と非難する人もいれば、「このドレスは彼女が勇敢であることを示している」「彼女とともに立ち上がる」「もし女性が政治の世界で多数派になれば戦争はなくなるかもしれない」などと称賛する人もおり、ジャべリさんの行動には様々な声が上がっている。

ジャべリさんは、その後、自身が選んだドレスについて次のように述べた。

重要なのは、イランの人々の不当な処刑にメディアの注意を喚起することです。残念ながら、映画祭では政治的な発言は禁止されており、セキュリティから(メッセージの書かれた)ドレスの反対側を見せることを止められましたが、「縄」の意味はしっかりと理解されたと思います。

米国務省の首席副報道官であるヴェダント・パテル氏は、「イランの人々や国際社会とともに、イランに対してこれらの処刑を行わないよう呼びかけます。偽りの裁判と広く見なされてきたこれらの処刑は、イランやあらゆる場所での人権と基本的な尊厳に対する冒涜となります。」と、イランが最近相次いで行っている処刑を非難した。また、イラン人権局長のマフムード・アミリー・モグハダム氏も「イランで目撃されているのは死刑執行ではなく、権力維持のために社会に恐怖を与える超法規的大量殺戮だ」と述べている。

世界中のメディアの注目が集まる場でこのドレスを着用したジェべリさん、その訴えが広く拡散されたことは間違いないだろう。

参照元:TwitterFox News

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sugi

海外生活に憧れ日本を飛び出した、考えるのは苦手な即実行型。自称人生経験豊富だがフリスクの開け方をつい最近知った実は箱入りアラフォー娘。

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