勤務中にトイレ休憩6時間で解雇
このほど、中国人男性の王さんが勤務中にトイレに行く時間が長すぎるという理由で解雇され、それを不当解雇だとして会社を訴えた奇妙なニュースについて中国メディアが報じた。
トイレに行くのは当然の権利として守られるべきではあるものの、王さんの場合は、連日のようにトイレに籠もり、その時間は最長で6時間にのぼることもあったという。
Man Gets Fired From Job For Taking Toilet Breaks For Six Hours Every Dayhttps://t.co/KqI2S3VP7u
— TIMES NOW (@TimesNow) June 6, 2023
実は王さん、肛門に問題を抱えており2014年12月に手術を受けていた。そして、2015年7月に職場復帰を果たすも痛みや不快感が解消されず、勤務中にもかかわらず毎日3〜6時間ほどはトイレで過ごしていたという。
会社側は、王さんのトイレ休憩について2015年9月7日から9月17日の10日間監視をしたところ、合計22回のトイレ休憩を取り、その時間は47分から6時間だったことを明らかにしている。そして、遅刻や早退、無断欠勤に関する会社の規定をもとに、王さんの雇用を打ち切ることにしたと主張した。
正常な生理的欲求の範囲外とみなされる
2015年10月、王さんは会社での地位を回復させるために仲裁を求め、両者は長い法廷闘争を繰り広げていた。そして、今年になって、天津高裁が王さんのトイレ休憩は “合理的で正常な生理的欲求の範囲外 “との判断を下し、終結したようだ。
もちろん、「手術を受けたからこそ休憩が正当化されたのでは」などと、深刻な病状を抱えた王さんを擁護する声も見受けられた。一方で、「トイレに何時間もいるなんて寝ていたの?」「実際に働いた時間は何時間だったのか?」「これは会社も雇用し難い」などと王さんの行動を問題視する声もあり、この件についてはさまざまな反応があったようだ。