台湾が韓国に大逆転で金メダル獲得
今月1日、中国・杭州で開催されたアジア大会のローラースケート男子3000メートルリレー決勝で起きた、ある出来事が話題となっている。
レースは韓国チームと台湾チームの一騎打ちとなったが、最終ラップでリードしていた韓国の鄭哲元(チョン・チョルウォン)選手はゴール目前で勝利を確信した。そして、わずかにスピードを落とし、喜びを爆発させガッツポーズをしたのだが、なんとそのスキに後ろから追っていた台湾の黄玉霖(ホァン・ユリン)選手が必死で左足を伸ばして先にゴールしたのだ。
その差はわずか0.01秒。韓国チームは金メダルを獲得したと思い込んでいたようだが、電光掲示板に表示された順位を見て言葉を失ってしまった。
ゴール前での早すぎた祝福
台湾チームもまた、韓国チームが喜ぶ様子を見て自分たちが負けたと落胆していたという。しかし、最終タイムが大画面に映し出されたとき、自分たちが最後の最後まで諦めなかったことで勝利を引き寄せたことに気付いた。
レース終了間際を振り返り、黄選手はこう話している。
韓国選手がすでに勝利を喜んでいましたが、まだ最後の10メートルを戦う必要があったので、ただゴールに向かって突進しました。私の車輪が先にゴールを切ったかどうかはわかりませんでした。
今回の出来事を受け、金メダルが獲れなかったことよりも最後まで競技をやり遂げなかったことに韓国内では批判の声が上がっているという。選手は謝罪コメントを出したものの、もしも今大会で金メダルを獲得していれば2年間の兵役が免除されることとなっており、ゴール直前での早すぎる祝福で金メダル、そして兵役免除を逃すこととなってしまったようだ。
参照元:Taiwan news、YouTube