中国人料理ブロガー、90kg超のワニの皮を剥ぎ内臓を洗い骨を抜く調理の様子を公開し炎上!

カルチャー

料理人ブロガー、巨大ワニを捌く

中国・重慶市在住のとある料理ブロガーが90kg超の“ワニ”を調理する過程を撮影し、先月22日に中国のソーシャルメディア「Douyin」と「Weibo」に投稿し炎上しているという。

動画を投稿したのは、「シェフ・シャオヘ」として人気の料理ブロガー。360万人を超えるフォロワーを持つ彼女はエキゾチックな料理を作ることで著名だ。過去の動画には牛の頭やダチョウ、大型のシーフードなどが登場しているという。

動画では、この死んだワニを洗い、皮を剥いで内臓を取り出し、さまざまな部位を使って爪の煮込みやワニ肉のスープなど様々な料理を作り、さらにはワニの油でゼラチンやリップクリームまで作る様子が映し出されている。

この動画は波紋を呼び、一部のユーザーからは動物虐待問題への懸念が寄せられるなど、ネット上で怒りの声が噴出したという。

アクセス数稼ぎか?それとも・・・

地元紙『チャイナ・デイリー』は、この「ワニの屠殺」映像は注目を集める事だけが目的だ、と動画を見た多くの人が感じていると報じる。

動画のコメントにも、
「アクセスを集めるためだけにこんなことをするな」「これは動物虐待と殺人のビデオではないのか?どうしてこれが掲載されるのか?」
といった非難の声が多く並ぶ。

しかし、投稿主である「シェフ・シャオヘ」さんはビデオのワニは皮革産業用に飼育されたものだと述べ、こう自身の行為を擁護している。

「これらのワニは、皮革会社やハンドバッグ会社のために特別に飼育されているものです。」
「これが彼らの使命なのです。エルメスの皮のバッグにノーと言えますか?私たちはもっと理性的になるべきです」

しかし、彼女のこのコメントはユーザーからの否定的な反応を和らげることは出来ていない、と『チャイナ・デイリー』は報じている。

近年、中国のインフルエンサーの間ではトラフィックを増やすために、”奇妙なもの”や”珍しいもの”を調理し食べる動画を公開することが盛んになっている。
当サイトedamame.でも、中国のインフルエンサーがスズメバチを食べるホホジロザメを料理して食べた中国のフードブロガーに罰金刑という記事をご紹介している。こういった行為は炎上することが多く、また当局に問題視されており、後にアカウント停止措置となる場合が多いようだ。

ただ日本においても、魚の捌き方解説動画の類は沢山投稿されている。今回の件も魚がワニに変わっただけで何の問題があるのか、という見方も出来る。
それぞれの国において文化的背景があり、それを考慮すると一概に否定的に見ることも出来ない。

しかし、同国においてこの動画はあまり快く思われてはいないようである。

ワニ、サメやスズメバチではなくとも、世界に冠たる中華料理には美味しいものは沢山ある。“食への情熱”は多くの人間が持つ普遍的なものであるが、何事も行き過ぎはよろしくないということなのだろうか。

参照元:AsiaOneChinaDailyweibo

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ひろしげ

海外渡航経験はハワイ、イギリス、ニュージーランド。大陸に憧れと恐れを抱く典型的島国の人です。趣味は大仏巡り。牛久大仏を擁する茨城県が魅力度ランキング最下位というのは納得できない。

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