世界一イケてる彼女はAIモデル
エミリー・ペレグリーニ(23)はインスタグラムを始めてまだ4ヶ月というにもかかわらず、すでに20万人を超えるフォロワーからいいねされたりデートの誘いを受けている。
驚くのは、彼女は実在する人物ではないということだ。
以前の記事でご紹介した、スペイン人モデルのアイタナ・ロペスを覚えているだろうか。彼女もまた、AIが生み出したソーシャルメディアインフルエンサーであり、デジタルの世界にしか存在しないにもかかわらず11万人を超えるフォロワーを抱え、広告やスポンサー収入などの報酬を得ていた。
そんななか、今回紹介するエミリー・ペレグリーニの創作過程に注目が集まっている。
チャットGPTに聞いた「平均的な男性の理想の女の子」
実は、彼女はチャットGPTのガイドラインに基づいたデジタルメディアであり、彼女の匿名クリエイターは「チャットGPTに平均的な男性の理想の女の子は何かと尋ねたら、茶色のロングヘアで長い脚であることと答えたので、そのとおりに彼女を作りました。目標は、好感が持てて魅力的な女性にすることでした。できるだけリアルにしたかったんです。」と話している。
その甲斐あり、エミリーは瞬く間に人気者となり、インスタ開設からわずか4ヶ月ですでに収益を得ているという。また、エミリーにはブロンドの妹フィオナも存在しており、彼女もまたインスタグラムに3万人のフォロワーを抱えている。今後、3人目4人目の妹も生み出す予定だといい、現在のところ3人目は赤毛になるとのことだ。
時代がどんどんデジタル化していくことに恐怖さえ覚えるが、たくさんのフォロワーを持つアカウントを管理することは世間が思っているほど簡単なことではない。特に最初の頃は、アカウントの運営に携わる人は1日14〜16時間費やして外見の微調整をおこなっており、AIモデルが出来上がった今もまだ1日8時間、週7日働いているという。AIモデルを生み出して終わるのではなく、その裏にはやはり人間の手による努力があるようだ。