喉の違和感の原因はヒルだった
喉の痛みや声のかすれといった症状が出た場合、大抵の人は風邪の前兆だと思うだろう。この症状に悩まされていたベトナム人男性(53)も吐血するまでは同じように考えていたという。
喉に違和感をおぼえ、自分で原因を特定しようと鏡の前で口を大きく開けた時、喉の上部に茶色い塊のようなものがあるのがみえたたため、男性はパニックに陥りハノイにある国立内分泌科病院を受診した。すると、そこで自分の喉にヒルが取りついていることを知ったというのだ。
医師が内視鏡検査をしたところ、気管に近い声門の下に6センチほどのヒルが付着していることが判明したというのだから驚いたに違いない。実は、2019年にもベトナムでは同様のケースが報告されたが、これらは極めて稀なケースと言えるだろう。
薬草を洗わずに口にいれたことが原因か
通常、ヒルは衛生面での欠如によって人体に侵入する。この男性によると、約1ヶ月ほど前にネズミ捕りをしていた際に手を負傷したというが、その時の処置として、屋外の薬草を摘み、それを洗わないまま口に入れて噛んでペースト状にしたものを傷口に塗ったという。そのため、葉についていたヒルがそのまま体内に侵入してしまったと医師は考えているようだ。
ヒルは小さい個体ではあるものの、常に血を吸っているために急速に成長する。1ヶ月の間に男性の体内で6センチにまで成長したと思うと恐ろしいが、屋外での汚染された水源や汚れた葉などを体内に入れないように気をつけたいものだ。