子供の命を最優先に窓ガラスを粉砕

先月20日の午後5時すぎ、アメリカ・フロリダ州パームコーストのウォルマート駐車場で子供が誤って車内に閉じ込められてしまったとフラグラー郡保安官事務所（FCSO）の通信センターに女性からの通報が入り、FCSOの保安官代理とパームコーストの消防隊が現場へと急行した。

車の横では男女が口論をしており、男性によると1歳になる子供を車に乗せて反対側に回ろうとしてところ、ドアがロックされてしまったという。車の鍵は車内にあり、外側からはドアが開けられなくなってしまったようだ。

子供が車内に閉じ込められてから8分〜10分ほど経過していたといい、保安官代理が車内の様子を確認したところ、子供は汗をかき苦しそうにしていた。

そこで、保安官代理は窓ガラスを割ることを提案したのだが、女性は納得していない様子で他に方法がないのか尋ねる。だが、人命を守るために保安官代理は躊躇することなくシャッターボールを使い、子供がいた場所から一番遠い後部座席の窓ガラスを割ったのである。

優先するべきことを第一に、瞬時に判断を下して子供の命を救った保安官代理の迅速な対応には称賛の声が寄せられた。一方で、車のガラスを割ることには消極的だった女性には「子供より窓のほうが大事なのか」「窓を心配するなんて信じられない」などと批判の声が上がっている。

これから日本でも気温が高くなるが、車内に子供を放置することの危険性をしっかりと認識しておきたいものだ。車内の温度は急速に、そして急激に上がるため、ほんの少しだけという気の緩みが取り返しのつかない事故となってしまうかもしれない。また、今回のような状況を目撃したら、躊躇せず通報するということも念頭に置いておきたい。

参照元：YouTube