中国・北京市警察が先月25日に発表した報告書が議論を呼んでいる。
報告書によると、当局に拘束されたのは65歳で定年退職した無職の男性。地下鉄で席を譲ることを拒否された彼は、被害者の若い女性に杖で”嫌がらせ”と”暴行”を加えたという。
この事件は中国のSNS上で広く議論を巻き起こしたものの、多くのネットユーザーは男性への厳正な処罰を期待しているようだ。
この映像は24日にネットへ投稿されたもの。映像では北京地下鉄10号線で高齢男性が若い女性に席を譲るよう依頼(というか恫喝)する様子が映っている。
高齢男性の恫喝めいた言い様に対し、この若い女性は「他の人には席を譲るが、あなたには譲らない!」と拒否。すると、高齢男性は杖を女性の股間に挟み込んだ!
騒動に耐え兼ね若い女性の隣に座っていた女性が席を空けると、今度は高齢男性は若い女性の隣に座りさらに恫喝を続ける。動画の終盤では地下鉄の警備員が仲裁を試みている様子が写っている。
この後、高齢男性は北京市警察に拘束されたという。
この映像は中国国内で瞬く間に拡散されたくさんの議論がなされたものの、意見の多くはこの高齢男性を非難する声だ。
「刑務所で好きなだけ座っていてほしい」
「若い女性がこの老人に席を譲ることを拒否した理由がよく分かる」
「女性を攻撃するだけのエネルギーはあるのに、立ち続けるエネルギーがないってのはどういうことだ!」
「この男が子供や孫をどう扱っているか想像できる」等々、男性への法的処罰を期待する声とともに、周りの乗客たちが傍観を決め込んでいる様子を嘆く声も多数あった。
どんな相手であっても席を譲ることは道徳的な問題であり法的義務があるわけではない。とはいえこの高齢男性の態度は許されるものではないだろう。厳正な処罰が下されることを期待したい。
参照元:GlobalTimes 、Youtube