ハンマーじゃなくて手榴弾だった
中国中部の湖北省襄陽市に住む秦さん(90)という女性は、20年程前に農作業中に見つけた金属の塊を自宅に持ち帰りハンマーとして使用していたという。釘を打ったりクルミを割ったり香辛料をすり潰したりと、このハンマーを様々な家事に使っていたようで、かなり年季の入った代物となっていた。
しかし、最近になって秦さんの自宅の改築工事が始まると、作業員のひとりがこのハンマーを見てあることに気付いたのである。
😱 A 90-year-old granny from Xiangyang, Hubei in central China, used an iron hammer for 20+ years to crack nuts and hammer nails. Turns out it was a HAND GRENADE! 💣 Luckily, no harm done. pic.twitter.com/ZrqlKYMEgV
— Shanghai Daily (@shanghaidaily) June 25, 2024
それは、この金属の塊はハンマーではなく手榴弾だったということだ。作業員からの通報を受けた中国当局は現場に爆弾処理班を派遣し、そのハンマー、いや手榴弾を適切に処理した。
後の調査で、これは戦争中に使用された中国の67式手榴弾であることが判明したという。秦さんはいつ爆発するかわからなかったこの手榴弾をハンマーとして乱暴に使用していたというのだから恐ろしい。20年もの間、命の危険にさらされていたものの、結果的に何事もなかったことは不幸中の幸いだろう。当局はもし不審なものがあれば通報するよう求めるとともに、安易に使用しないように呼びかけている。