保険金詐欺で4人組が逮捕される
今年1月、米カリフォルニア州で2010年型ロールスロイス・ゴーストにクマが入り込み、車内に甚大な被害が与えられるという事件が報告された。駐車していたレイク・アローヘッドはツキノワグマの生息数が多いことでも有名なサンバーナディーノに位置しているが、クマによる被害だと主張し、保険会社にビデオを提供していた4人組が、最近になって逮捕、起訴されたというのである。
実はこの4人組、クマの着ぐるみを着て高級車を傷つけ、保険金を騙し取ろうとしていたのだ。
自宅からクマの着ぐるみを押収
容疑者らが提供した映像には、毛むくじゃらの動物がロールスロイスの後部座席に入り込み車内を引っ掻いているのだが、動きがどうもおかしい。カリフォルニア州魚類野生生物局によると、同州に生息するクマはツキノワグマのみであるにもかかわらず、映像に映っていたクマの体毛は薄茶色だったという。ツキノワグマの体毛は黒いため、不審に思った当局が映像をさらに精査したところ、クマの着ぐるみを着た人間による犯行だったことが判明した。
その後、捜査官は容疑者4人が過去にもクマの襲撃に関わる保険金請求をしていたことを突き止め、今回の件も詐欺であることを確信したという。そして、容疑者らが使用していたクマの着ぐるみも自宅から押収し、これが決定的な証拠となった。この事件は現在審査中ではあるものの、もし4人組が有罪となれば約142,000ドル(約2180万円)を詐取した罪で獄中生活を送ることになるとのことだ。