トルコで孫娘の腕をスリッパで叩いた80歳祖母に懲役4年2カ月の判決!

事件

スリッパで孫娘の腕を叩いた祖母に実刑判決

トルコ南西部デニズリで暮らす祖母(80)と孫娘(当時18)の間で起きた喧嘩により、いま、祖母であるアシエ・カイタンさんに懲役4年2カ月という実刑判決が出たことでトルコ国内で波紋をよんでいる。

事の発端は昨年8月9日、孫のアシエ・ヴラルさんが仕事から帰宅した後に友人らと出かけると祖母に告げたことだった。ヴラルさんの両親が離婚して以来、孫娘の身の危険を感じていたカイタンさんは、外出を許可せずドアに鍵をかけたという。口論の最中、ヴラルさんがドアの鍵を開けようとしたため、カイタンさんはスリッパを手に取ってヴラルさんの腕を叩いた。これに腹を立てたヴラルさんは、スマホでカイタンさんの頭を殴ったのだが、カイタンさんは頭部から出血してしまったためヴラルさんは慌てて救急車をよび、カイタンさんは病院で治療を受けることとなったという。

その後、カイタンさんとヴラルさんは事情聴取のために呼び出された。2人は互いに訴えを起こすことはなく、関係は良好であることを明らかにしたにもかかわらず公訴が起こされ、検察庁は80歳の祖母を起訴した。カイタンさんが使ったスリッパは立派な凶器であり、ヴラルさんがスマホで殴ったのは正当防衛であると主張したのである。また、ヴラルさんを自宅に閉じ込めて外出を妨げた行為は人の自由を奪ったとして、最大14年の懲役を求刑したのだ。

懲役4年2カ月の実刑判決を不服とし控訴

そして2月25日、第12刑事裁判所は、カイタンさんに対し「人の自由を奪った」罪で懲役2年6ヶ月、さらに孫娘に対する犯罪を実行するために「武器」を使用した罪で懲役2年6ヶ月の判決を言い渡した。判決は最終的に4年2カ月に減刑されたが、カイタンさんの弁護士は判決を不服として控訴した。上訴が棄却されれば刑が確定し、彼女は刑務所に入ることになる。

カイタンさんは手術歴もあり歩行も困難だという。スリッパが凶器になるなど知るよしもなく、刑務所での生活に不安を隠せない。ヴラルさんもまた、祖母を訴えておらずこのような結果は望んでいなかったと話すが、今回の事案のようにスリッパで叩いたことで実刑判決になる可能性があることを知ってほしいと注意を促している。

参照元:Oddity CentralYouTube

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sugi

海外生活に憧れ日本を飛び出した、考えるのは苦手な即実行型。自称人生経験豊富だがフリスクの開け方をつい最近知った実は箱入りアラフォー娘。

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