消防士に憧れた男性の歪んだ想い
消防士の活躍を見たいがあまり、一晩に2度も自宅に放火したことを認めた英国人男性に、このほど執行猶予付きの実刑判決が言い渡された。
An "obsessed" man was convicted for intentionally setting fire to his own home multiple times and calling emergency services dozens of times just to watch firefighters and police officers work.https://t.co/Pp9jn78snq
— Local 12/WKRC-TV (@Local12) May 5, 2025
英ノーサンバーランド州に住むジェームス・ブラウン(26)の夢は、憧れだった消防士になることだった。しかし、現実はそううまくいかず、彼のなかで消防士への憧れと執着だけが大きくなっていった。ブラウンは何度も消防署に電話をしたりしてみたものの、それだけでは物足りなくなり、最終的に消防士の勇姿を間近で見たいという願望から、なんと自宅に火をつけることにしたというのだ。
過去に迷惑通報80回、自宅に2度の放火
2023年9月9日夜、アッシングトンのイレブンス・アヴェニューにある住宅から出火し、所有者であるブラウンから緊急通報を受けた消防隊が出動した。電気メーターから火花が出てベッドリネンが燃えていたが、消防隊はすぐさま消火し、このとき万が一に備えて電気の供給を切ったという。だが、それからわずか90分後、ブラウンは再び消防署に通報をした。再び燃え上がった布団の消火活動を終えた消防隊がブラウンに出火原因をたずねたところ、ブラウンはまたもや電気メーターのせいにしたという。だが、事前に電気の供給を切っていたことから、火災は故意に起こされたものではないかと、疑惑が浮上したのだ。
裁判記録によると、ブラウンは消火に駆けつける消防士たちを撮影しており、彼らが自分の敷地内にいることにかなり熱中しているようだった。そして、その後の調査でブラウンは過去12ヶ月間に80回も消防署に通報しており、今回の2件の放火とともに罪を認めたという。
そして今年4月、ブラウンは懲役2年執行猶予8ヶ月の判決とともにと150時間の無給労働を言い渡された。彼の弁護士は「猛省しているが、現在、強迫観念のために助けを求めている」と述べている。ブラウンは逮捕以後、消防署への連絡を控えているとのことだ。
参照元:X、Oddity Central