腹腔内に生きたウナギを発見
激しい腹痛を訴えて救急外来を受診した中国人男性(33)の腹腔内に、1フィート(約1.5メートル)ほどの生きたウナギがいたことが判明し衝撃を与えている。
7月上旬、中国紙が報じたのは、顔面蒼白で大量の汗をかき、腹痛を訴えて湖南医科大学第一付属病院にやってきた湖南省在住の男性の珍しいケースである。医師が男性の腹部をCTスキャンしたところ、異物が胃を貫通して腹腔内に入っていたという。男性の腹部はすでに板のように固くなっており、致命的な腹膜炎になる恐れがあったため、医師は腹腔鏡による緊急手術を行うことにした。
そして、男性の腹部から臓器の間を泳ぐ生きたウナギを発見したというのだ。
似たようなケースは複数報告あり
外科医はクランプのような器具を使い、ウナギを掴んで取り出し、S状結腸の穴を縫合した。そして、感染リスクを最小限におさえるために生理食塩水で腹腔内を洗浄したという。その後、男性は順調に回復し退院したが、ウナギがどうなったのかは不明である。
ウナギは、水田、湖、池、小川、用水路など、底がシルト質の環境に生息する水生動物である。比較的柔らかい土に穴を掘ることが知られており、人間の腸など簡単に突き破ることができるというのだから恐ろしい。
今回のケースに関わった医学専門家たちは、ウナギがどのようにして男性の大腸に入ったのかについて詳細は語らなかったが「どうやって入ったかは誰でも知っている」というコメントもあり、推測するのはさほど難しいことではないようだ。実際に同様のケースはこれまでにも複数報告されており、それがすべてを物語っているのだろう。