10年続いたご近所トラブル、ついに「装甲車」が登場!住民がライフルを持ち出し警察出動

カルチャー

ご近所同士のトラブルというものは、できれば穏便に済ませたいものである。

ところがアメリカでは、約10年も続いている隣人同士のいざこざをテレビ番組が撮影していたところ、住宅街にまさかの「装甲車」が登場。さらに別の住民がライフルを持って現れ、ついには警察まで出動する騒ぎとなった。

ただでさえこじれていたご近所トラブルに、テレビ番組が加わった結果、とんでもない方向へ話が転がってしまったのである。

住宅街に突然「装甲車」がやってきた

騒動が起きたのは2026年9月18日、アメリカ・コロラド州アーバダの住宅街。現場では、A24が制作するHBOのドキュメンタリーシリーズ『Neighbors』シーズン2の撮影が行われていた。

同番組が取り上げていたのは、住民のMark Dias氏と隣人Chris Hunnel氏らの間で約10年にわたって続いているというご近所トラブル。そこへ突然、軍用車両のような巨大な装甲車が現れたのだ。

SNSに投稿された映像を見ると、装甲車の上にはDias氏が乗っており、拡声器を使って周囲に向かって叫んでいる。さらに車両には「MAKE ME MOVE IT(どかしてみろ)」という挑発的なメッセージまで掲げられていた。

静かな住宅街には、あまりにも似つかわしくない光景である。

装甲車はテレビ番組が用意したものだった?

一見すると、長年の隣人げんかがエスカレートした末にDias氏が装甲車を持ち出したようにも見える。しかし、その後の本人の説明によれば事情は少し違うようだ。

Dias氏はCBS Coloradoなどの取材に対し、自分が装甲車を手配したわけでも、借りたわけでも、運転したわけでもないと説明。テレビ番組の撮影の一環として指示に従っていたと主張している。

さらにDias氏によれば、番組側は事前に住民へ説明し、撮影同意書にも署名してもらっていたという。しかし、この説明については近隣住民から異なる証言が出ている。

近所に住むDonald Larson氏は撮影が行われていること自体は知っていたものの、装甲車が来るとは知らなかったと証言。Hunnel氏も、自宅敷地内での撮影には同意したものの、装甲車がやって来るとは聞かされていなかったとしている。

つまり、「装甲車が来ることをみんな知っていた」というDias氏の説明と、近隣住民側の説明が食い違っているのである。

今度は住民がライフルを持って登場

そして事態は、さらに笑えない方向へ進んでしまった。

Dias氏が装甲車の上から拡声器を使っていたところ、別の住民との間で口論が発生。その住民が家からライフルを持って出てきたため、警察が出動する事態となった。

近隣住民の証言ではライフルが誰かに向けられたり、発砲されたりしたわけではないという。一方、Dias氏は銃が出てきたことで初めて本当に危険な状況になったと話している。

幸い、この騒動で負傷者は報告されておらず、現時点で逮捕者も出ていない。

警察「撮影許可も確認できない」

さらにややこしいことに、地元警察は当初、HBOの番組撮影が行われていること自体を知らなかったという。

アーバダ警察によると、このような撮影には通常、市の許可が必要になるが、制作側が必要な撮影許可を取得していたことは確認できていない。警察は、住民が撮影同意書に署名していたのか、ライフルが誰かに向けられたのかなど、当時の状況について引き続き調べている。

約10年続く本物のご近所トラブルをテレビ番組が撮影し、そこへ装甲車が投入され、ついには本物の警察がやって来る。

いったいどこまでが「テレビ番組」で、どこからが「現実」だったのか。

少なくとも、ご近所トラブルの解決に装甲車が役立たないことだけは間違いなさそうである。

参照元:
CBS Colorado【1】
UPI Odd News【2】
KDVR / FOX31【3】

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