ロシアでついに家が!
先日2017年2月20日、ついに世界で初めて、3Dプリンターで家を建設することに成功したと、ロシアのアピスコア(Apis Cor)社が発表した。
その家がこちら!
シンプルなつくりだが、モダン調でおしゃれな家だ。
これまでに、3Dプリンターで部品を工場でばらばらに作り、別の場所で家を組み立てるということはあったようだが、その場で一気に建設するというのはこれが世界初なのだ!
↓実際の建設風景
印刷期間はたったの一日!?
こちらが今回の建設に使われた、「モバイル3Dプリンター」。
「インク」はコンクリート。高さは調節することができ、最大約3.3mまで伸びる。もちろん、360度回転することでき、可動域はなんと132㎡!(平均的な一般住宅と同じくらい)
さらに、廃材が出ないので環境にもやさしいのだ!
壁が完成すれば、3Dプリンターはクレーン車で取り除かれる。「モバイル」と呼ばれるだけあって移動も簡単なようだ。
そしてその後、屋根と窓を取り付け、塗装をすれば、お見事、一軒家の完成だ!
今回建設された家は、広さ約38㎡。そして、”印刷”時間はたったの24時間だったのだ!
早い、早すぎる!早すぎてちょっと心配なレベルだ!
安全性は?
そう、家で何より一番重要なことは安全性だ。
一番不安なのが鉄筋のない壁。大きな衝撃ですぐ崩れてしまいそう・・・。
と思いきや、ちゃんとそこも考えられているようだ!
こちらは壁の間。紐のようなもの、「繊維ガラス」を張り巡らせ・・・
段ボールのように、ジグザグにコンクリートを”印刷”することによって、強度を高めているのだ!
これなら大きな地震がない限り、崩れる心配はなさそうだ!
お値段は?
ここで気になるのは、そのお値段。今回、印刷された家は、塗装、窓、屋根などすべて含めて約116万円。かなり安い!しかも今回印刷された家は、複雑な形をしているため少し高め。
四角の家ならば、1㎡あたり約2.5万円。一般住宅に照らし合わせると、約330万円ほどだ!安いぞ!
この3Dプリンターハウス、地震の多い日本での導入は難しいかも知れないが、他の国や地域では、その早いスピードと低いコストから災害で家をなくした人たちのための仮住居になりうると期待されている。
火星に家を!
さらに、アピスコア(Apis Cor)の3Dプリンターは地球だけではとどまらない。もうすでに火星に家を建てる準備が整っているというのだ!恐るべし、3Dプリンター!
このように、ついに3Dプリンターは地球外にまで進出しようとしている!まだまだ将来に大きな可能性を秘めている発明品なのだ!
次はどこに何を印刷してくれるのか、これからも3Dプリンターの進化には期待していきたい!