画期的な公衆便所が出現!
大都会パリ、多くの人が行き交うこの街はある問題を抱えていた。
日本だと街中に公衆トイレがあり、コンビニやスーパー等に入れば無料でトイレは使えるが、パリではそうもいかないのである。まずトイレ自体の数が少なく、大型のショッピングモールや公園でも全体で1箇所しかトイレがないこともざらだという。
そのためパリの街中では至る所で立ち小便されているのだ。
ばらまかれた尿のせいで発生する悪臭と、そんな街を毎日掃除をしなければいけないという問題をパリは抱えていた。
尿で花を咲かせましょう
そしてついにパリはある画期的な方法で、この問題の解決に乗り出すことが発表された。
尿で花を咲かせる公衆便所。
この奇妙なアイテム「歩道便器(Uritrottoir)」を街に導入することにしたのだ。
この便器は、ボックスをふたつ重ねた2層構造になっており、上のボックスが排尿用のボックスで、その上部には肥料に根を張った花が植えられている。
①ポストのような入り口に排尿し、それが②下のボックスにある藁へと流れていく、そこから③その藁を肥料として花に与えることにより、栄養にして成長させる仕組みになっている。
ちなみに下のボックスに小便が満タンになるとそれを知らせるランプが点灯し、専門の作業員が上のボックスへと移すためそこに訪れるという。
それだと少し効率が悪い気がするのは筆者だけだろうか?
さらっと説明をしてみたが、この公衆便所あまりにも形態が不自然である。
前代未聞という訳ではないが、人々の排泄行為を野原に小便をするというような形で原点回帰させてしまう、なかなか斬新なアイテムであるといえる。
実際に使用している映像
「この公衆便所は小便の悪臭を防ぐことができ、さらに有効活用もできる一石二鳥の優れものである」と発案者はアピールしている。
しかしこの映像のラッパーのような男がしていたように花壇の上にさっと置かれる飲み物。これは公衆便所だけでなく、ゴミ箱としての活用の幅も見え始めているのではないだろうか?
このアイテムは下水設備を必要としないところが評価されているのだが、筆者は何か腑に落ちない。
小便で育った花が至る所にある街、、、
「美しい!」とは素直に思えない自分がいる。
まぁしかし、これで都市の衛生環境が改善されるのであれば推進されることを望むばかりだ。
参照元:www.fastcodesign.com、Instagram[1]、[2]、vimeo