洗濯機みたいな家
先日、イギリスのロンドンで行われた「理想の家展示会(Ideal Home Show)」で発表された洗濯機のような家が斬新すぎると話題になっている。
その斬新すぎる家の全貌がこちらだ!
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Missing George today @ideal_home_show Get well soon @MrGeorgeClarke pic.twitter.com/TuVuA4iATV
— Esprit PR (@EspritPR) 2017年3月27日
↓正面からの映像。
どうだろうか?
この洗濯機すぎる家を手掛けたのは、建築家のジョージ・クラークさん(上画像)とデザイナーのウィリアム・ハーディーさん。
その筒状のフォルムと円形の窓と入口は、特にドラム式洗濯機を連想させる。
そして、そのドラム式洗濯機のような家の中には、一辺3mのこぢんまりした立方体の部屋があり、1人から2人が住める空間が広がっている。
回転する家
しかし洗濯機すぎるのは見た目だけではない。
なんと、この家は洗濯機のように部屋が回ってしまうのだ!
実際に回っている映像がこちらだ!
スイッチを押すと、壁、床、天井がぐるぐる回り始めた!どうやら、外部に取り付けられたタイヤによって家全体が回転しているようだ!洗濯機のようなフォルムはこのためだ。
そして、ここで疑問にあがるのが、なぜ回るのかということだ。
その答えを知るカギは、回転する壁、床、天井にある。注目してほしい!
↓回転前。
↓回転後。
ご覧のとおり、黒ぶち鏡の付いた壁が床に移動し、鏡がテーブルになっていることにお気づきだろうか?
さらに芝生の生えた床が右側の壁に移動し、棚の扉を開くことによりキッチンが出現した!
そう、もうお気づきの方もおられるだろうが、部屋が回転することにより、壁が床になったり、床が天井になったりするのだ!(キッチンが天井になった時に、包丁などの用具は落ちてこないように設計されている。)
On my way to the @ideal_home_show for a day demonstrating and talking about @MrGeorgeClarke and my rotating home! pic.twitter.com/QtsLhqHvuv
— William Hardie (@william_hardie) 2017年3月27日
そして、それぞれの面にはそれぞれの特徴がある。黒ぶち鏡はテーブルに変化し、更にその面が天井になった時は、鏡の裏側についたベッドで寝ることができる。そして、テーブルの横の壁は、床になった時ソファーに変わる。
どの面を床にするかによって、部屋の用途を変えることができるのだ。
つまり、4通りの部屋(リビング、ダイニング、ガーデン、ベッドルーム)がこのひとつの部屋に詰まっているということだ!
ちなみにトイレとシャワーは奥の扉の先にあり、回らない。
現代の家は無駄な部分が多すぎる!
この、洗濯機式住居を作った経緯として、設計者の2人は次のように語っている。
「現代の住居には、使われていない部分が多すぎる!このアイディアはSF映画から借りてきたんだ。正直、未来の問題の解決策になると思ってるよ。」
つまり2人は無駄な廊下や階段、ドアを排除してしまえば土地もコストも節約できるのではないかと考えたのだ!しかし、家を歩く必要が全くなくなるので、かなり怠惰な生活を送る自分が想像できる。
The brains behind the Rotating Home @william_hardie and @Emilyhodg #idealhomeshow pic.twitter.com/ODGXsPHqmE
— Kiernan Busher (@Kiernan_Busher) 2017年3月27日
近未来の住居
今回の洗濯機型住居の製作にかかった費用は日本円で約690万円。
一人暮らしにはちょっと高めな気もするが、一軒家が持てるのなら、その価値はあるのかもしれない・・・。
広い土地を必要としないので、国土が小さい日本での活躍も期待できるかもしれない。また、新たなカプセルホテルとして利用される可能性も・・・。
なにはともあれ、一人暮らしの新生活を始める方にとっては新たな選択肢になる日も近いのではないだろうか?
参照元:Instagram、Youtube、Twitter[1]、[2]、[3]