研修場所が泊り込みで、持ち物に「動きやすい服装持参」があれば要注意…
↓4月から新社会人の人に見てほしいツイートを発見した。
4月から新社会人の人たち、だいたいはあるところは研修の日程なんかを貰ってると思うけど、その研修が「外部」で「一週間以上の泊まり込み」で「持ち物:動きやすい服装、履き慣れた靴」であれば99%幸せになれません。新卒の頃、上記に該当していた僕からは以上です。
— 海 (@Rock_ozanari) 2017年3月28日
筆者もまったく同じ経験をしているから言えるが…これ、マジだ!
前の会社の新入社員研修を振り返ると思い当たる節があるので、体験談とともにブラック企業の実態を紹介していく。
軍隊のような集団行動。規律を守れる人間の育成をするための研修
筆者は某オリンピックセンターに1週間カンヅメにされた。
テレビもない、コンビニにも行ってはいけない…とにかく敷地内から一歩でることさえ許されない環境だったが、あのころの自分は純粋で「これから社会人になるんだから頑張ろう!」と奮起していたことを覚えている。
研修をするのは人事部の人間ではなく、元自衛官で他にもすごい経歴を持つ『ゴルゴ13』のような先生だった。
『教官』と呼ばされ、自分たちは『○○研修生』と呼ばれた。返事が小さいと怒鳴り、とにかく一に規律、二に規律!!本当に軍隊のようだった。
精神的にも肉体的にも追い込むために泊り込み、かつ、動きやすい服装が求められるのだ。
初日からグループ分けされて集団行動(回れー右!のやつ)や連日の声だし。
グループ同士で競わされ、最終日にはどこが一番集団行動できているか発表されるので、各グループ深夜や早朝に集まり練習をした。
いや、しなければならない空気だった。
とにかく教官が絶対的存在だから教官から好評価を得るため、みんな必死で行動していた。各部署に配属されると所長が絶対的存在になる。研修で社蓄になるための基礎を固められていたわけだ。
新卒32人中、半数以上が1年で退職
同期は32人いた。しかし3ヶ月たたないうちに3人、1年経ったころには半数以上が退職。おそらく現在残っているのはほんの1.2名だろう。
業務が始まってからもおかしいことだらけだった。
・飲み会の参加は絶対。二次会の参加率が高いほど所長に気に入られ、参加しないと露骨に業務中にいやみを言われる
・部長の息がかかった女性社員(いわゆる不倫)は仕事ができないのになぜか常に成績トップ。(契約の紹介が自動的に回ってくるから)
・ルートセールスは早朝出勤に残業(手当なし)が当たり前。朝礼で所長がヤ○ザのように怒鳴り散らすのが恒例行事
・新規開拓の営業は3人1グループで一台の車に乗るのだが、同期は行きたいときにトイレに行かせてもらえず、血尿が出るまでの膀胱炎になり3ヶ月で退職
そこそこ大手の会社だったのに、絵に描いたようなブラック企業だった。
思えば、社歴が長い社員は「規律を守れる真面目くん。社蓄気質。ノーといえない人」ばかりだ。いつまでも従順で素直で、上にとって都合がいい「規律」を守れる人間しか残れない。
3年働いても分からないものは分からない!
筆者は丸2年働いて退職したが、これだけは胸をはって言える。
「辞めてよかった」「3年働かないとわからないは嘘」だ。
辞めたいというとどの会社でも絶対いわれるのが「3年働いてみないと分からない」。しかし本当は3年働いても分からないものは分からない。結局は自分次第だ。
これから新生活を始める新社会人にこんなにネガティブな話をするのもどうかと思うが、こんな現実があるということも事実として伝えたかった。
入社予定の会社がいい会社であることを影ながら願っている。
参照:Twitter[1]