サバイバル番組「エデン」
イギリスのTV番組「エデン」は、23人の様々な職業(医者、シェフ、大工など)を持つ一般の男女が、現代社会から隔離された建物も何もない未開の地に移り住み、一年間、与えられた課題をクリアしながら、自給自足の共同生活を送るという超過酷なサバイバルショーだ。
2016年3月から、出演者に渡されたカメラと設置されたカメラで撮影は開始され、それからちょうど1年経った2017年3月、参加者たちは過酷なサバイバル生活からようやく解放され、それぞれ自分の街で、普通の生活へ戻ろうとしていた・・・。
しかし、そこで参加者たちは、とても信じられない衝撃の事実を知ることになる!
↓「エデン」の予告トレイラー。
なんと「エデン」は、視聴率の低下などから、2016年8月8日に放送されたエピソード4を最後に放送中止となっていたのだ!
番組スタッフは、その事実を参加者に伝えることなく未開の地に放置していたのだ。当然そこにはテレビもネットもないので、番組打ち切りの事実を自ら知る術はなかった。
つまり、その一年間「俺(私)はテレビに出ている有名人だ!」と思い込みながら、過酷なサバイバル生活を無駄に送らされていたのだ!
しかし、番組打ち切りには視聴率の低下以外にも、それなりの理由があるはずだ。
今回は、その理由ともなったであろう「エデン」のヒドすぎる裏側を紹介しよう。
Happy Friday! Here's a cute animal pic. You're welcome. #Eden pic.twitter.com/zo3Zbgyulj
— Eden (@Eden_C4) 2016年10月7日
↑最後のツイート。「楽しい金曜日!かわいい動物の写真だよ!どういたしまして!」唐突すぎる最後。
①13人離脱!?
まず視聴率の低下の最大の原因は高すぎる離脱率だ。
撮影開始から、わずか3ヵ月で一人目が離脱。そして最終的には、13人も離脱したと噂になっている。(番組側はこれを認めていない。)
↑この内の半数以上が離脱。
この原因として、ブヨの大量発生、食糧不足、あるメンバーによる陰湿なイジメなどがあげられるが、最も大きな理由として、一人の参加者はこう語っている。
「(テレビ局から)事前に説明された内容と全く違っていた。」
しかし、テレビ局もこんな過酷な状況になるとは予想していなかっただろう。何はともあれ、こんなに多くの参加者に抜けられると、番組が成立しない。放送中止になるのも仕方がない。
↓離脱者のツイート。旅先で「#エデンよりも最高!」というハッシュタグ。
#fuckyeeeeeeah #kayaking #betterthan #eden pic.twitter.com/5gag7WP0fb
— Tom Wah (@Tom_wah) 2016年9月30日
②サバイバル感のなさ
さらに、視聴率の低下として挙げられるのは、サバイバル感のなさである。
ある参加者によると、ほとんどの女性はメイク道具を大量に持ち込み、毎朝、カメラに映るために(もしくは男性をゲットするために)、必至に化粧をしていたという。
When it's Friday in the wilderness and you dress up fancy… #Eden #FridayFeeling pic.twitter.com/2E2SYV8x3V
— Eden (@Eden_C4) 2016年9月9日
筆者も美人は大好きだが、確かにサバイバル中に綺麗すぎると、リアリティーも下がるし、見てる側もテンションが下がるだろう。
しかもこれだけでなく、ある参加者が歯医者で治療を受けていたという目撃情報まである。
サバイバルするなら、さすがに歯医者ぐらい我慢してほしい。
③ヤリたい放題
エデンの裏側は、かなり秩序が乱れていたようだ。
一番最初に離脱した女性によると、彼らが話しているのは、自身の性事情、どの異性と性的な関係を持ちたいかという話題ばかり。
さらに男女が集まれば、イチャイチャ。きわめつけは、自分が寝ている隣で、ある男女が性行為まで始めてしまったというのだ!
このような状況は嫉妬を生み、嘘の噂が流されるなどのイジメに繋がっていったという。
Flashback to every UK Freshers' Week EVER. #Eden pic.twitter.com/htRMYn1l7W
— Eden (@Eden_C4) 2016年8月8日
④酒とタバコをめぐってギャンブル
参加者たちは持ち運べるものであればなんでも、最初に持ち込むことを許されていたようだ。酒類やタバコも例外ではない。
しかし当然、時が経つにつれて、貴重なものになっていく。とくに酒やタバコは誰もが欲しがった。
「夕飯に肉をやるから、酒をくれ。」、「酒の代わりに、なにくれるん?」という会話が毎日続いたという。
ある参加者がそれを見かねて「エデン」と呼ばれる通貨を作ったが、結局、それはギャンブルのために使われるようになり、さらに酒やタバコをめぐる日々は続いた。
それでも手に入れることができなかった参加者は酒やタバコの密輸まで行ったという・・・
When the photographer says 'pose' and you panic. #Eden pic.twitter.com/8sfTn4Y8Eo
— Eden (@Eden_C4) 2016年8月11日
「人間の闇」
ちなみに、参加者たちから批判の声が挙がったのか、テレビ局は残りのエピソードをいつか放送することを決めたようだ。
しかし、このような裏事情を知ってしまうと、彼らが放置されたのは自業自得ではないかと思ってしまうのは筆者だけだろうか?
サバイバルショー「エデン」は、「人間が新たなコミュニティーをイチからつくる姿を観察する社会実験番組」と謳っていた。
ある意味では、この番組はリアルな「人間の闇」を捉えることに成功したのかもしれない・・・。