2017年が始まって早4か月。
年度末を乗り越えて、そろそろお疲れの人も出てきたのではないだろうか。
どこか旅行にいきたいな・・・安くて安全なところがいいけど、普通の遊び方じゃ物足りない・・・・
そんなあなたににオススメしたい、おもしろB級スポットがある!
その名も、ハウパーヴィラ!!
ぶっ飛びすぎてカオス!珍スポット・ハウパーヴィラ
始めからアクセル全開でご紹介しよう!
ここ「ハウパーヴィラ(虎豹別墅)」は、シンガポールにあるテーマパークだ。
創設者は、タイガーバームという軟膏で巨万の富を得た胡兄弟。中国文化の紹介とタイガーバームの広告を兼ね、1937年に設立されたものだ。
園内には、中国の儒教や道教などといった宗教文化、そして伝説や神話を題材にしたジオラマを展示している。
・・・・と真っ当に聞こえるコンセプトがありながら、ふたを開けてみると全く意図が読めない狂ったオブジェが息つく間もなく現れるのが、この庭園である!!!
ハウパーヴィラといったら真っ先に出てくるのがこの画像。この庭園を包む混沌を体現した作品といえるだろう。
閻魔大王様の「審判の時」も見れちゃう。補佐っぽい人たちのノリが楽しそうだ。
中国の半魚人伝説を表すジオラマ。もっとこう・・・かっこよくデザインしてくれよ!!
全くと言っていいほどセクシーじゃない人魚さんたち
若い女のおっぱいを吸う老婆
生首がゴロゴロ刺さってる岩場ジオラマ。(画面を押すとほかの画像も見ることができるが、グロテスクなので閲覧注意)
このように、中国の歴史や文化を中途半端なクオリティで表現している。どの人形も非常に味わい深い表情をしており、見れば見るほどIQが下がっていく感覚に陥るだろう。
かとおもえば、真っ赤に流血していたり、地獄の鬼が人間を切り刻んでたりと不意打ちでグロテスクな表現がでてくるので、トラウマスポットとなる確率も高い!
更に驚きなのは、このクオリティで設立から70年も以上経っているということだ。ディズニーランドより長い歴史をもちながらも、テキトーすぎる修復を繰り返し、運営を続けているのが面白い。
次に紹介するのは、修復の際に気まぐれで追加されただろうオブジェだ。
これまでは道徳的・教育的な要素はあったものの、園内には下のような意味がなさそうなものも急に登場したりする。
全然関係ないジオラマも展示されている。
中国モチーフの池の前に、なんか小さい自由の女神がいる。ミスマッチにもほどがある。
力士の真ん中、よく見るとタイガーバームがある。
設立者の息子が日本人の女性をお嫁にもらったことから作られたらしいが、なんで力士なのか・・・・。
キモいパンダ。人殺しの眼をしている。
ちなみにここは、世界の奇妙な風景や文化を紹介している「奇界遺産」(佐藤健寿著)にも掲載されたことのあるほどの、知る人ぞ知るB級スポットだ。この奇妙さから世界でも有名になり、遠くからやってくる旅行者も多い。
以上に載せた画像はごくごく一部だ。これ以外にもカオスなオブジェが盛りだくさんなので、きっと見飽きることはないだろう。
実際に行った人が言うには
ハウパーヴィラは、オブジェに乗ったりして撮影してもOKという、超自由で制限のない庭園だ。
人種が入り乱れているシンガポールらしさも前面に出ているし、撮影スポットとしては最高だろう。きっとインパクトのある一枚が撮れるに違いない。
行った人の感想はというと、「精神を削られる」「色彩の暴力」「凡人だと引く」といったものばかりだった。自分を試す意味で、踏み込んでみるのも手だろう。ハマる人はハマるようだ。
ここを旅したという人は、「都会ってこんな穏やかだったっけ・・・都会って素晴らしい」とも語っていた。都会の喧騒に疲れた人にもぜひおすすめしたい。与えられた居場所の良さを再認識することができるぞ。
シンガポールの中心街から30分ほどで行くことができ、タイガービールバーなどの名所へのアクセスも良いとのこと。周辺にはおいしいレストランも多く、一般的な旅行の楽しみ方もできるようだ。
しかも入場は無料なので、気軽に行くことができる。
そのせいで、行くつもりのなかった人も「タダだからついでに入っちゃお~」という軽いノリではいって「なんじゃこりゃああああ!!!」となる人が多いという。
舟みたいなプールが乗っかったホテルとか、マーライオンとか、ゴージャスな面が表立ってしまう中、これこそがシンガポールの真の姿といえるだろう!
中国人の珍妙なセンスが大爆発しているハウパーヴィラ。是非足を運んでみてはいかがだろうか!!
参照:Visit Singapore、Pinterest、Instagram ①、②、③、④、⑤、⑥、⑦、⑧、⑨、Google Map