英語なんかいらない時代に!
米マイクロソフトは、2016年からサービスを開始したSkypeリアルタイム通訳に、新たな言語として日本語を追加したことを先日、2017年4月7日に発表した。
日本語が加わったことにより、利用可能言語は11ヵ国語となった。(アラビア語、簡体中国語、繁体中国語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語、日本語)
Skype Web版、または「Windows PC版」、「Window10 プレビュー版」をインストールするだけで利用できる。(スマートフォン版、Mac版には、現在まだ対応していないようだ、、)
使用方法はこちら!(Windows Web版)
①話したい相手を選択し、右上の地球マーク(赤く囲んでいる部分)をクリック!
②翻訳をオンにし、お互いの言語を選択する。
③あとはテレビ電話または電話ボタンをクリックし、通話するだけ!
新たにソフトウェアをインストールする必要もなく、このように簡単な操作だけで同時通訳を使えてしまうというのだから時代の進歩は凄い!
実際に使ってみた!
操作が簡単なのは、よ~く分かった。しかし、一番気になるのは、その性能。
ということで、筆者の友人ディランにお願いし、実際にSkypeリアルタイム通訳を使ってみた!!
ディランが顔出しNGということで、今回は音声だけということになったが、ご了承頂きたい!
もちろんテレビ電話でも、リアルタイム通訳を利用できるぞ!
まずは、簡単な質問から!
Skypeリアルタイム翻訳使ってみた。part1 「彼女はできましたか?」 pic.twitter.com/1gJzGCqG4Q
— maruta (@Maruta_edamame) 2017年4月17日
「彼女は出来ましたか?」と質問したつもりの筆者。
Skypeが聞き取ったのは、、、
「彼女は行きましたか?」
おい!!いきなりかよ!先行きが不安すぎる、、
でも、まぁ筆者の発音が悪かったのかもしれない。
気を取り直して、もう一度。今度はちゃんと聞き取ってくれた!
しかし、どうも伝わらない、、
どうやら、「彼女」を「she(彼女は)」と直訳してしまったたようだ!「She」にガールフレンドという意味はないので伝わらないのは当たり前だ!
つまり複数の意味を持つ単語の英訳を文脈に応じて変えることはまだ難しいようだ!
その後も、「意味が分かりません」を「君がわかりません」と聞き間違えたり、序盤から空気が悪すぎるぞ!
これから挽回できるのか!
慣用表現は?
ここで、筆者とディランは週末の話に移った。
Part3 テニスでキック? pic.twitter.com/JBXaGY7ABt
— maruta (@Maruta_edamame) 2017年4月17日
ディランがテニスをしたというので、話を聞いていると急にこんな事を言い出した。
「私はまだ彼の を蹴ることができる。だから、あなたのお キックのような意味します。」
少し意味が分からないが、テニスで「キック」という単語が出てくるのはおかしい!
そう思い筆者はテニスでキックしたのかと質問した。これにはディランもさすがに失笑、、
お互い話が全くかみ合わない!!
よくよく聞いてみると、ディランが言ったのは「kick his butt(彼をやっつけた)」。つまり、「打ち負かした」という慣用表現だ!
どうやら、慣用表現までも直訳してしまったようだ!
悪口には敏感。
その後も聞き取ってもらうまで、同じ言葉を繰り返すというリアルタイム通訳との戦いは続いた、、
しかし何度言っても、聞き取ってもらえない。
そこで、ついに痺れを切らした筆者は、一番言ってはいけない言葉を放ってしまった!
「この翻訳はひどすぎる。」
どうせこれも聞き取ってもらえないだろう、そう油断していた、その時だった!!
うおー!こんな時に限って、一発で聞き取りやがった!
なんて都合のいい機械なんだ!
Skypeリアルタイム翻訳使ってみた。part2 悪口はちゃんと聞き取る。 pic.twitter.com/7wq5AXoCgp
— maruta (@Maruta_edamame) 2017年4月17日
↓ディランも思わず、悪口を!「Stupid Machine(ステューピッド・マシーン)訳:愚かなマシーン」
Part4 悪口やっぱりあかん「愚かなマシン」 pic.twitter.com/wYnngMry8z
— maruta (@Maruta_edamame) 2017年4月17日
普通に話した方がいい!
ここまで、あまりにも会話が成立しないため、ストレスが最高潮になった筆者はついに投げやりになり、ゆっくり話す事をやめた。
しかし、そこであることに気付く。
「普通に話した方がいいやん。」
Part5 やっと会話が成立、、 pic.twitter.com/jHEY3eVqN7
— maruta (@Maruta_edamame) 2017年4月17日
どうだろうか、ご覧のとおり、普段通りスラスラ話した方がちゃんと聞き取ってもらえるようだ。
4つのポイントを意識しろ!
実際に使ってみた筆者の感想としては、予想以上にヒドイ!(笑)
それでも、このSkypeリアルタイム通訳でちゃんと会話を成立させるためには、、
1.多義語はちゃんと説明する。
2.ことわざなどの慣用表現は避ける。
3.はっきりスラスラ話す。
4.Skypeリアルタイム通訳の悪口は言わない。
これらのポイントを意識すれば、世間話程度なら十分に出来そうだ!しかし、重要な会議などでは利用するのは、まだ難しそう。まだまだ改善の余地はありそうだ。
将来的には、本当に英語なんて必要なくなる時代が来てしまうのかもしれない、、