どうなっとんじゃこりゃぁ!?
早速だがこちらの動画を見ていただきたい。
動いている十字マークの色は何色に見えるだろうか。白?それとも黒?
白・・黒・・・ん?どうなっとんじゃこりゃぁ!?
白い十字マークが現れたかと思えば黒い十字マークが現れ・・・白い十字マークが回転したかと思えば、次の瞬間には黒の十字マークが回転する・・・見れば見るほど不思議だ・・・
実はこれ、人の情報処理過程を解明する認知心理学の研究から生まれた「図と地の分化」をもとに作られた、人間の知覚システムを逆手とった動画。
「図と地の分化」を簡単に説明すると、背景を何色と認識するかによって見えてくるものは変わる。ということだ。
この動画の場合、黒い十字マークが回っているように見えているときは、背景を白だと認識している。しかし背景だと認識していた白い部分が次の瞬間十字マークとなって回りだす。その繰り返しが、どうなっとんじゃこりゃぁ!?という現象を引き起こしていたのだ。
認知心理学
この「図と地の分化」の代表例として有名なのが、心理学者エドガー・ルビンが考案した「ルビンの壺」だ。
背景を黒だと認識すれば、白い壺が見え、背景が白だと認識すれば向き合う二人の横顔になる。このルビンの壺はあまりにも有名なので、どこかで目にしたことがあるかもしれない。
日常的に、あまりにも無意識のうちにいろんなものを認識しているので、こういった知覚システムを逆手にとったことをされると、脳みその中をホジホジされているような気分になってしまう筆者だが、読者の皆さんはどうだっただろうか。