前代未聞?アルパカはなぜ死んでしまったか
日本でもすっかり人気者になったアルパカ。
近年でもCMに出演するなど、みなさんもよくご存知だろうと思う。
そんなアルパカが今、アメリカで前代未聞の死を遂げたと話題になっている。一体なぜ死んでしまったのか?今回はその原因についてお伝えしたい。
原因は音楽フェス?
テキサスにあるアルパカ農場のリン・ベッツさんによると、このアルパカは、近くで開催されていた音楽フェス「ミドルランズ ミュージックフェスティバル」が原因で死んでしまった、とのことだ。
農場からフェスが行われていた場所までの距離はおよそ800メートル。アーティストが多数出演している大きなイベントで、4日間に渡って行われていたという。
獣医による検死の結果、死因は「高度なストレス」。
ちなみにこのフェスにはEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)系のアーティストが多数出演していた。筆者もEDMを聴く事があるが、重低音が強いため、大音量で聴くと耳にかなりの負担がかかる。おそらくアルパカにとっても、非常に大きなベース音がストレスになって衰弱してしまったと考えられる。
地元紙のこの報道を受けて、フェスの主催者団体の一部はクラウドファンディングで募金を募った。その結果、90人以上からの支援があり、一週間で2000ドルが集まったそうだ。もちろん、ベッツさんに支払われるものである。
動物好きの筆者にとって、このニュースは大変ショッキングなものだった。「あぁ、起こってはいけないことが起こってしまった」。そう思った。胸が詰まるような気持ちがした。
しかし、今回のこの悲しい出来事で、フェスの主催者たちを責めることは筆者にはできない。楽しいはずの音楽フェスが動物の死をもたらすなんて、まったく考えたことがなかったからだ。彼らもきっと、同じだったと思う。
だからこそ、今後はこういったことが二度と起こらないよう、配慮すべきである。配慮しなければならない。
「世界には人間と動物が共存している」ことをよく考えて、誰もがイベントを楽しめるようにできたらいいと思う。