現代社会特有の危険な行為といえば歩きスマホである。視野が想像以上に狭くなり、前方不注意になってしまう。スマホを見るためにうつむいている様子から、海外では「スマホゾンビ」といわれることもしばしば。
その歩きスマホを取り締まる新しい法律ができた地域がある。それはなんと…ハワイ!!皆さんご存知のあの常夏の島ハワイである!!
ハワイで歩きスマホが禁止に
歩きスマホが禁止される実際の地域はハワイのホノルル市で、具体的な処罰の対象は「道路を渡っているときに電子機器(スマホ、タブレット、ノートパソコン、デジタルカメラなど)を見たりメッセージを送ったりした場合」である。違反者に対しては回数に応じて15ドル(約1600円)から99ドル(約10000円)の罰金が課せられる。施行されるのは、10月の25日から。
ホノルル市長は「(ホノルル市は)他の町よりも横断歩道での歩行者の事故が多い町です」と語る。彼は歩きスマホを禁止すれば事故が減るはずだと考えている。
危険な行為だとわかっているはずなのに、歩きスマホは絶えない。法律で取り締まればその数は減るだろう。でも…
一方でこんな意見も
この法律に対してやりすぎだという声も少なくない。「個人の自由を侵害している」「政府の力が行き過ぎているのではないか」「電子機器の使用について市民に教育する程度でよい」といった反対意見も少なくない。
歩きスマホが危険だというのは間違いないが、それを法律で取り締まってもよいものか…個人的には他人に重大な損害を与えるというよりも、むしろ自分がケガをする可能性のほうが高いのではないだろうかと思う。あくまで自己責任であって、歩きスマホ自体が他人に危害を加えないなら法律で取り締まる必要はないと考える人がいても不思議ではない。
個人の自由というところまで考えると、この「歩きスマホ問題」は意外と難しいのかもしれない。ハワイに旅行する際にはくれぐれも気をつけてほしい。
ちなみにアメリカのニュージャージー州では以前から歩きスマホを取り締まる条例が制定されている。