文化の盗用
文化の盗用という言葉を聞いたことがあるだろうか?
文化の盗用とはその名の通り、ある文化圏の慣習、食べ物、衣装などを他の文化圏の人が無断で使用することを指す。日本に住む我々にとってはあまり馴染みのない言葉だ。
しかし、海外では知的財産の侵害という文脈で用いられることがあり、しばしば物議を醸す。今年の2月にも海外のモデルが日本の芸者のような格好で写真を撮影したところ、文化の盗用にあたると非難され、モデル本人が謝罪するという事態になったこともある。
外国の人から「日本の文化が好きだ」と言ってもらうのは嫌な気はしないのだが…どのような形であれ、私たちの文化に興味を持ってくれているのはうれしいものだ。
そして現在、ある外国人が投稿した日本に関する写真がネット上で文化の盗用だとして物議を醸しているようだ。
その写真がこちらだ。
おしろいで顔を白く塗り、花柄の和服を着た少女の写真。
急須と湯のみと思われるものもある。正しい様式ではないものの、日本の伝統的な文化を楽しんでいるようにしか見えない。
一体どこが問題なのか??まったくわからない…
海外では
「子どもにきちんと『こういったことはやっちゃだめ』と教えなけきゃならないだろう。」
「いや、文化は共有されるべきだ。」
など、議論が巻き起こっている。
文化の盗用の定義としては間違っていないのかもしれないが、問題になるほどか?と思ったのは筆者だけではないだろう。
日本人「何が悪いのか全然わからない」
ネット上でもやはり同様の意見が多く、
「楽しそうでいいじゃないか。」
「日本人がこれに怒ることはないだろ。」
「何が悪いのか全然わからない。差別的な意味合いはないし、これは文化の盗用じゃない。」
というようなコメントがほとんどであった。当事者の我々はそこまで気にしていないが、海外の人が過敏に反応するというよくわからない図式である。
この少女の笑顔を見れば、差別的な感情がないことは一目瞭然だ。
どうかこの一連の論争で少女が日本を嫌いにならないで欲しい…
参照元:Tumblr、Wikipedia、Huffingtonpost
許諾元:Heidi Maloy