インドの軍人養成所で、訓練中に倒れる生徒が続出し、死人まで出てしまうという事故が発生した。
公式の発表によると、10kmのランニングの際に、7人の生徒が体長不良を訴え、内2人が死亡した。訓練生が初めて参加したキャンプ形式の訓練での事故であった。
ディーパック・シャーマさんは極度の疲労と脱水症状によって、またクマール・チェトリさんは多臓器不全によって死亡した。
この事故に対して海外のネットユーザーの意見は少し厳しい。
「10kmのランニングは一般人でも日常的な運動のレベルだろう。」
「どうやって彼らは軍隊の医療審査を通ったんだ?」
「10kmで脱水症状だって??おれはハーフマラソン(21km)を走ってとても疲れるけど、その後は水を飲んで休むくらいさ。」
しかし、事故の起こった週は気温の高い日が多く、近くの都市のデリーでは38度まで上がった日もあったので、生徒にだけ問題があったというわけでもないだろう。
また一方で、同じ職業に携わる人は養成所側に問題があったと指摘する。
ベテランの軍人は彼らの死を悼んで、
「生徒たちの基礎体力が十分でなかったのに、養成所側が入所する際にそれを十分にチェックすることができなかった(ことが原因でこの事故が起きた)。」
とコメントした。
また元指揮官であるガンビール・ネギさんは、
「私が訓練生であったときも指揮官であったときも、このような事故は起きなかった。訓練で疲労を感じるといったことはあったが、倒れるほどではなかった。より効果的に基礎体力のチェックができるテストを考える必要がある。」
とコメントした。
過去にこのような事例はなかったので、養成所側に問題があったのではないかというのはうなずける。もしチェック体制がもっと厳しいものであったなら、彼らの命は救われたかもしれない。
日本でも、軍人の養成所ではないが、中学校や高校の部活でしばしば死亡事故が起きる。熱中症や脱水症状によるものが多く、「やりすぎだ」と非難する意見も見られる。
かけがえのない尊い命を守るため、日本人である我々もこの事故から学べることは少なくないはずだ。
参照元:THE TIMES OF INDIA、THE ECONOMIC TIMES、Accu Weather1、2