思いやりで成り立つ、善意の冷蔵庫。
毎日食べるものがある、それだけで幸せだということに、どれくらいの人が気付いているのだろうか。
インドのチェンナイでは食べるものがなく、お腹を空かしたまま屋根のない場所で寝る、、そんな人たちが溢れているという。
そのような貧困層の人々を助けるために、8月20日、チェンナイの街中に一つの冷蔵庫が現れた。
この冷蔵庫は外に置かれているというのに、鍵が付いていない。
For lot of people who are yet to understand this concept, hear us at big 92.7 fm at 12 noon, Sunday for details.
冷蔵庫には食べ物や飲み物、そして横に設置された棚には本や服、靴などの生活用品が置かれている。これらは善意のもと、近隣の住民や会社などから寄付されたものである。毎日7時~21時まで利用可能となっていて、誰でも寄付したり、無料で冷蔵庫や棚にあるものを持っていくことができる。
冷蔵庫の横には警備員が配置されているが、利用者を監視するのが目的ではなく、寄付される食べ物の消費期限や安全性を確認するためだという。
善意の冷蔵庫はホームレスやストリートチルドレンなど、貧困にあえいでいる人たちを助けるために歯科矯正医のジャスミン医師により設置された。
彼女はチェンナイで暮らす中で、貧困にあえぐ多くの人々を目にしてきた。そんな人たちを少しでも助けたいという思いから、この冷蔵庫の設置を思い立ったそうだ。
しかし設置当初は、あまり人が近づかなかった。ジャスミン医師によると人の優しさや思いやりに飢えている人たちは、こんな上手い話には何か裏があるのでは、、?と警戒してしまうのだという。長期的に飢えを感じていると、誰しもこのような精神状況に陥ってしまうのかもしれない、、
しかし、彼女はめげずに善意の冷蔵庫の目的を広めるため、ボランティアの子どもたちとサンドイッチを配るなど、積極的に貧困層に働きかけた。
その結果、現在は一日に100人以上の利用者が訪れているそうだ。
Happiness is when you share what you have!!!
#AyyamittuUnn #ChennaisCommunityfridge #Feedingneedy #thepublicfoundation…
この活動は見返りが何もないので、善意なしには成立しない。そんな中、食料や日用品を寄付する思いやり溢れる人が、想像以上にいることに彼女はとても感激しているという。
ジャスミン医師は今後さらに、善意の冷蔵庫の設置を進めていきたいと考えている。多くの人が、人の優しさで救われていくことを願って止まない。
物が溢れる日本では、毎日まだ食べられる食べ物が多く廃棄され、日用品も贅沢に消耗されていく。善意の冷蔵庫の活動を見ていると、きっかけさえあれば日本でも、誰にでも困っている人を助けることが出来るのではないだろうか、、と思えてくるのであった。
参照元:Facebook