トルコのイスタンブールで、9歳の男の子がホットドッグを頬張ったところ、突然心停止したというニュースが入ってきた。
男の子は近くの病院に緊急搬送され、一命は取り留めた。しかし搬送先の病院にて、珍しい病気にかかっていることが判明したという、、
突然死の恐れがある『ブルガダ症候群』
男の子が発症していたのはブルガダ症候群という心臓の病気だった。別名『ぽっくり病』とも呼ばれ、突然死リスクがある心臓病である。
※この画像はイメージです。
ブルガダ症候群は1万人に1人が発症する病気だといわれており、患者は日本人を含むアジア人の成人男性に多い。
今回のケースが注目された理由
ブルガダ症候群とは、心室細動(しんしつさいどう)という死に至る可能性のある不整脈が突然起きることで、心停止してしまう病気である。
今回のように大きな口を開けた場合など、身体の動きに反応して心停止を起こしてしまった過去の発症者は、重度のアルコール依存の成人だけだった。
そのため、今回のように、9歳の子どもが大きな口を開けたことをきっかけに心停止を起こしたのは、かなりレアケースなのだ。
ブルガダ症候群には予兆があり、胸が痛くなったり、動悸、息切れ、めまいや失神などが起こることがある。ブルガダ症候群の兆候がある人で突然死した身内がいる場合は、いない人よりも数%突然死リスクが高まるので、植込み型除細動器(ICD)治療などが必要になる可能性があるという。
いつ心停止が起きるか分からないブルガダ症候群。1万人に1人の確率だが、日本人の成人男性に多いと聞くと他人事とは思えない、、。自分や自分の子どもになんらかの予兆がある場合には早めの検査をおすすめします。
参照元:Mail Online、難病情報センター